最強のポテトチップス『KOIKEYA PRIDE POTATO』から見る、湖池屋のこだわり。

2019 / 04 / 03
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

株式会社 湖池屋 野間 和香奈(のま わかな)さん

ポテトチップスの老舗である湖池屋。そんな湖池屋のポテトチップスが変わったことを知っている方は多いかもしれませんが、「なぜ変わったのか」「どう変わったのか」中身のことを知っているでしょうか?今回、株式会社湖池屋でマーケティングを担当する野間さんに新しく変わった湖池屋のポテトチップスの秘密についてお話を伺ってきました。

湖池屋のポテトチップスは、なぜ変わった?

湖池屋のポテトチップスが変わった背景について教えてください。

野間さん
ポテトチップス市場が、ブランドや美味しさを求めるものではなく、価格競争に入ってきている傾向がありました。

「いかに安く提供するか」ということで勝負するようになると、生産量や原価を抑えることばかりに目を向けるようになってしまい、美味しさやブランド力を度外視するようにります。「ポテトチップス=ただ安ければいい」という考えのもと、価格競争が進んでいく状況を打破するためにも、湖池屋としてポテトチップスの在り方を見直しました。
そこで、外部から「伝説のヒットメーカー」と呼ばれ、ヒット商品を出し続ける佐藤章が加わり、新体制のもと湖池屋のポテトチップスは生まれ変わりました。私たち湖池屋は、まだまだ大きい会社とはいい難いかもしれませんが、原点に立ち戻ってこだわりを持ってポテトチップスを作ることで、今までとは違うポテトチップスが生まれました。

どのように変わってきたのでしょうか?

野間さん
実はポテトチップスを日本で量産化、販売を始めたのは湖池屋なのですが、きっかけは湖池屋の創業者である小池和夫が、当時は手作りの高級珍味として出されていたポテトチップスを食べた際、あまりのおいしさに驚いたそうです。その美味しさを日本にも広めていきたいという気持から、自宅で試行錯誤を繰り返し、手揚げでポテトチップスを作っていた背景があります。

このように、創業者の「本当においしいポテトチップスを食べてもらいたい」という想いから始まっているので、そういった創業者の考えを会社としても体現しなくてはならないと考え原点回帰をしました。
リブランディングに伴いロゴも、それまで使われていたものから、日本の老舗をイメージした歴史を感じさせるロゴに刷新をしました。

最強のポテトチップス『KOIKEYA PRIDE POTATO』

そういった背景があって湖池屋は再編されたのですね。

野間さん
そして、ポテトチップスの老舗として「本当においしいものを食べてもらいたい」という考えのもと、湖池屋のプライドをかけ、しっかりとしたこだわりを持ったポテトチップスとして販売されたものが『KOIKEYA PRIDE POTATO』です。

これはインパクトがありますね。味わいも従来のものとは違ってきているのでしょうか?

野間さん
味付けももちろんですが、作り方からポテトチップスを見直しました。現代は機械の技術が高く、味が均一化されたポテトチップスを効率よく生産することはできるのですが、効率化を求めすぎたことにより削られた作業が数多くあります。しかし、ポテトチップス作りは本来、じっくりと丁寧に時間をかけた方が、おいしいものを作ることができるため、『KOIKEYA PRIDE POTATO』では、開発当時の丁寧な作り方に限りなく近づけて生産をしています。
例えば、最新の機械では、ジャガイモをスライスして揚げる前に、綺麗に揚げられるよう、でんぷんを洗い流して揚げられていますが、本来、でんぷんはポテトチップスの旨味を引き出してくれる役割を担っているんですよ。『KOIKEYA PRIDE POTATO』では、この旨味をしっかりと引き出すために揚げあがりの時間などジャガイモごとの性質に合わせて、細かに調整しています。

食べられればいい、という従来のポテトチップスとは大きく違ってきているのですね。

野間さん
もちろん従来のポテトチップスも、おいしいと感じられるレベルで開発されています。しかし、私たちが目指していたものは、食べたときに驚くほど「本当においしい」ポテトチップスを作り上げることだったので、改めて効率化を求めて省いてきていた作業を見直しました。名実ともにこだわりを持ったポテトチップスが『KOIKEYA PRIDE POTATO』です。
ただ、こういった和の雰囲気がある、こだわりを持ったポテトチップスとして販売をしても、スナック業界には製品が溢れているので埋もれてしまうかもしれないという問題がありました。なので、パッケージのデザインから見直し、今までのスナックでは見たことのなかったような先進的なデザインを取り入れました。

ポテトチップスの中身は原点に立ち返った、アナログの良さを打ち出したものなのに対し、外見のデザインは先進的な印象を受けさせる狙いを持ったポテトチップスです。

スナック菓子ではない

新しく生まれ変わった湖池屋の今後の展望をお聞かせください。

野間さん
スナック菓子の枠を飛び越えて、食品として考えられるようなものを打ち出していきたいと考えています。ひと昔前までは、同じようなスナック菓子を競合にして闘っていけばよかったのですが、最近ではコンビニで買えるホットスナックや肉マンなども意識しなくてはなりません。
なので、湖池屋としても「100円ちょっとで買えるスナック菓子」として見られる製品ではなく、食品として消費者に届く製品を提案していきたいと思います。

スナックではなく、食事。いったいどういうことでしょうか?

野間さん
スナック菓子はオランダ語の「スナッケン」、軽食を意味する言葉を語源に持っているのですが、ご飯とご飯の間の小腹を満たす存在を軽食とした時に、ポテトチップスも決してお菓子としてだけ扱う必要は無いと考えています。
例えば、最近だと「じゃがいも心地」というシリーズが湖池屋から販売しているのですが、今までのポテトチップスより少し分厚くなっています。製品の特長としては、本来、農産物であるジャガイモの味わいを強く感じることができます。

ジャガイモはニンジンなどと同様に農産物の野菜であるにも関わらず、ポテトチップスになった途端、スナック菓子として見られてしまいます。なので、「じゃがいも心地」は野菜としてのジャガイモの味を色濃く出すことで、お食事としてポテトチップスを召し上がっていただけるような製品です。

こういった「じゃがいも心地」のようにポテトチップスを食べるシーンを増やせるような製品をこれからも提案していきたいと思います。

取材を終えて

ポテトチップスは老若男女問わず、愛される人気のスナック菓子でしたが、近頃では、スナック菓子という枠を超えつつあるそうです。その先駆けとして登場した『KOIKEYA PRIDE POTATO』。ポテトチップスの可能性をこれからどのように湖池屋が広げていってくれるのか楽しみでなりません。

【今回お話を伺ったのは】
株式会社 湖池屋 野間 和香奈さん
所在地〒175-0094 東京都板橋区成増五丁目9番7号
湖池屋の公式サイトはこちら
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

PICK UP