毎日の幸せがひとつ増えそう♡話題の『1秒タオル』人気の秘密に迫る!

2019 / 03 / 06
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ホットマン株式会社 代表取締役社長 坂本将之(さかもとまさゆき)さん

東京・青梅で純国産東京タオルを製造されているホットマン株式会社。製造から販売まですべての工程を自社で行える、日本で唯一のタオル専門ブランドです。最近は、瞬時に水を吸いとってくれる『1秒タオル』でメディアにもひっぱりだこです。
今回は、代表取締役社長の坂本さんに、タオルへのこだわりや話題のタオルの人気の秘訣を聞いてきました!

東京生まれのタオル

ホットマン株式会社について教えてください。

坂本さん
国産タオルの二大産地として知られているのが、愛媛県と大阪府です。現在は大幅に縮小してしまいましたが、福岡県、三重県そして東京都もタオルの大きな産地でしたので、以前はここも含めてタオル五大産地と呼ばれていました。
東京都をタオルの五大産地のひとつにまで導いたのが、ホットマンの初代社長です。

青梅は鎌倉時代から織物業が盛んに行われていたといわれる場所で、古くは着物の生地を生産していました。ホットマンが明治元年に創業した頃も着物地を中心とした絹織物を生産していましたが、着物の文化が廃れていくにあたって布団の側地(布団の詰め物を包んでいる布地のこと)に生産品目を切り替えていきました。

その後、青梅は布団の側地の一大産地となり、日本中の布団側地の60~70%のシェアを占めるまでになりましたが、それも西洋の文化が広がっていく中で昭和30年頃から下火となっていきました。そこで次なる道として考えたのがタオルでした。

ただ、当時は産業にも国が大きく関与していた時代でしたので、日本における「タオルを織る機械」も数が定められていて企業が自由に買うことが出来ませんでした。つまり、タオル生産を始めたくても始められない状況だったのです。

そのような状況の中、タオルが国内で普及し始めたことと輸出品目として注目されたことから、昭和34年に国として「タオルを織る機械」の登録台数を増やす発表がありました。そこでホットマンの初代社長が動き、120台分の「タオルを織る機械」を導入する権利を獲得出来たことが始まりです。実際にタオルの生産を開始したのが昭和38年です。

ホットマンは日本のタオル製造では後発の企業だったため、他の産地と同じものづくりをしていては勝ち目がありません。そこで、それまでに取り組んできた布団側地や服地の技術や知識を生かして、原料にこだわり、細い糸を高密度に織り上げる新しいタオルを作り始めました。

タオルの産地が縮小した背景には、タオル自体の市場が小さくなっていることがあるのですか?

坂本さん
それよりも輸入タオル増加の影響が大きいです。ここ数年は横ばいになっていますが、日本で流通しているタオルの80%以上が輸入品です。この30年で一気に増加しました。
安価な輸入タオルが増加することで、国内の産地は疲弊し、無くなっていく会社が増えています。最近では後継者不足も問題になっています。

そもそも、”タオル”に定義はあるのですか?

坂本さん
「布面に糸の輪(パイル)を織り出した綿織物」や「水分を拭き取るために用いる布製品」など辞書によっても様々です。ただ、最近ではタオルも多様化していて、パイルのないガーゼタオルなどもありますし、乾いたタオルで水分を拭き取るための「ドライユース」以外にもタオル自体を濡らして使う「ウエットユース」もありますので一言で表すのは難しくなってきていますね。

タオルというと、圧倒的に「ドライユース」というイメージがありますが…。

坂本さん
そうですね。もちろん圧倒的に多いのは「ドライユース」です。
しかし、「浴用タオル」のようにお風呂の中で濡らして体を洗うための「ウエットユース」のタオルもありますよね。これは日本の「手ぬぐい」の文化から繋がっています。

原材料から本当に質の良いタオルを

坂本さん
タオルは数ある繊維製品の中でも非常に太い糸を使う製品です。太い糸は質の高くない綿からでも作ることが出来るので、タオル業界では価格も安い、こういった糸が使われるのが一般的でした。
しかし、ホットマンではそれまでの常識を破り、良質な原料を使うことで、肌触りが良くて光沢感があり、その風合いが長持ちするタオルをつくり上げました。

なるほど。同じ太い糸でも、質の良い糸でタオルを作っていったのですね。

坂本さん
そうです。原料だけでなく、生産体制に関しても非常に特殊なしくみを持っています。他の産地は、織る会社、染める会社、縫う会社というように会社毎の分業制でタオルづくりを行っていますが、ホットマンではすべての製造工程を自社で行うことが出来ます。

この一貫生産体制を構築した理由のひとつは、すべての工程を行うことで、ひとつの工程に捉われない複合的な技術開発を行い、高い品質を追求できることです。

もうひとつの理由は、すべての工程に関わることで商品に責任を持つためです。
高品質な商品を追求し、それを自信と責任を持ってお届けできること、そして分業ではないために生産コストを抑えながら存分にこだわりを詰め込むことができるのが一貫生産のメリットだと思います。

より良いものをより多くの人に使ってもらえるというわけですね。

坂本さん
安い原料を使い、作業工程を省略してしまえば、安いタオルはいくらでも作れてしまいます。しかし、徹底的にこだわって、責任を持ちたいという考えから、今の体制を続けています。

すごいんです!瞬間吸水『1秒タオル』

ホットマン商品のなかで『1秒タオル』という商品がありますよね。
忙しい社会人にとって、瞬時に拭き取れるというのはすごくありがたいです。

坂本さん
『1秒タオル』は圧倒的な吸水性を誇るタオルのことです。
繊維製品には吸水性を調べる方法がいくつかあります。その代表的な方法が、生地を1cm角に切って水面に落とし、水面に触れた時にどれくらいのスピードで沈み始めるかを調べる試験です。

この試験で日本のタオルの基準は60秒以内、今治タオルの独自基準では5秒以内とされているのですが、ホットマンの『1秒タオル』は、落とした瞬間の1秒以内を基準としています。
水を吸うと生地が重くなって沈んでいくので、早く沈むということはそれだけ吸水性が高いことを表しています。

しかし、どんなに優れた機能や魅力を持つ商品をつくっても、知られなければ存在していないのと同じです。モノも情報も溢れた現代において、ひとつの商品を選び出していただくことは簡単なことではありません。
「この“圧倒的な吸水性を持つタオル”をどうすれば知っていただけるか?」、「どうすればわかりやすく響くか?」を考え、『1秒タオル』と名付けて発売をすることにしたのが平成25年です。
坂本さん
それ以来、「髪を乾かす時間が圧倒的に早くなった。」、「ドライヤーの時間を減らせて髪の傷みが減った。」、「お風呂上りが寒くなくなった。」といった多くの嬉しい感想をいただくと共に多くの方に広まっていっています。

また、おろしたてのタオルは水を吸いづらいと多くの方が思っていらっしゃるのですが、ホットマンの『1秒タオル』はおろしたてから高い吸水性を実感していただけます。
タオルは本来おろしたてからしっかりと吸水するものなのですが、残念ながら実際におろしたてでは水を吸いづらいタオルが多くあることも事実です。

どういうことでしょうか?

坂本さん
タオル売り場で見た目もサイズもすべて同じタオルが2枚あったとします。触ると一方はやわらかい、もう一方は硬いとすると、多くの方はやわらかいタオルを選びますよね。

日本では、タオルはやわらかいことが売れるための大きな要素になります。ですので、製造段階でタオルにたっぷりと柔軟剤を添加し、やわらかい手触りにしているものが非常に多いのです。しかし、柔軟剤は繊維の表面をコーティングするような効果がありますので、たっぷりと付けると水を吸いづらくなってしまいます。

それでも水を吸うかどうかは店頭ではわかりませんので、これが当たり前に行われています。つまり、“売るためのタオル”が多くあるわけです。それが、「新しいタオルは水を吸わない」という誤解を生んでしまったのです。

もちろん柔軟剤が悪いわけでも使用してはいけない薬剤でもありません。柔らかくなることは良いことですし、静電気を防ぐような効果もあります。しかし、柔軟剤は肌への刺激が強く、アトピーの方やお肌が弱い方は肌が荒れてしまう可能性があるため、ホットマンでは絶対に使用しません。

タオルは毎日使うものです。しかも素肌という最も無防備な状態で使うものですので、安心安全が当たり前でなくてはいけないと考えています。『1秒タオル』は薬剤に頼らない独自製法でつくっているのでお肌にもやさしいですし、原料から徹底的にこだわっているので柔軟剤を使用しなくても使う度にふっくらしてくるタオルです。
坂本さん
ホットマンでは、足し算で薬剤を添加するのではなく、引き算で素材が本来持っている良さを引き出し、本当に安心して使っていただけるものづくりを行っています。

価格は決して安くはありませんが、それ以上に長持ちするのでエコにもつながります。ただただ消費する世の中は続いていきません。持続可能な社会を築いていくためにも、良いものを永く使っていただきたいです。
また、タオルは水だけでなく思い出も吸いとるものだと思っています。ギフトに贈ることも多いタオルですので、人生の節目にもらったタオルが長持ちし、一緒に歳を重ねていけるのはすごく嬉しいことですよね。

毎日の幸せをひとつ増やそう

今後の展望を教えてください。

坂本さん
ホットマンの企業理念は「お客様の快適で心豊かな生活に貢献すること」です。時代が変わっても、常に使う方にそう感じていただけるものを追求し、進化させ続けることが必要です。
そして、その上でそれをもっともっと多くの方に知っていただき、一人でも多くの方に心豊かな生活を送っていただくことが一番の目標です。

最後に、20代へのメッセージをお願いします。

坂本さん
本当に気持ちのいいタオルは、心まで豊かにします。お風呂上りにガサガサのタオルを使うより、良いタオルを使うほうが幸せがひとつ増える気がしますよね。
特に若い方の中には、タオルにこだわらないという方も多いかもしれませんが、タオルは毎日使うものです。毎日使うものが少し上質になるだけで、暮らしが驚くほど上質になるので、毎日使うものだからこそ、こだわって選んでいただきたいと思います。
ホットマン株式会社の公式オンラインショップはこちら

取材を終えて

優しい肌触りのタオルには、並々ならぬ情熱とこだわりが詰まっていたのですね…!僕もタオルを使ってみましたが、肌に触れた瞬間に吸水する心地良さは快感でした!これから、タオルを選ぶ基準が変わりそうです。
坂本さん、ありがとうございました!

【今回お話を伺ったのは】
ホットマン株式会社 代表取締役社長 坂本将之さん
所在地 東京都青梅市長淵5-251
■ホットマン株式会社の公式サイトはこちら

ライター・カメラマン/中村愛理(あいりーん)

奈良生まれ奈良育ち、カレーとお寺マニアな“WIZOOM編集部の母”、あいりーんです!
記事もカレーもピリッとスパイシーに。ちょっとパンチのある情報をお届けします!

【中村愛理(あいりーん)】の記事一覧

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