すっぱいだけじゃない!「しっかり濃い味わい」のお酢ではじめる健康習慣

2019 / 02 / 04
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横井醸造工業株式会社 代表取締役 横井太郎(よこいたろう)さん

健康にいいとは分かっていても、なかなか取り入れることができない「お酢」。でも実は、お酢こそ20代の乱れがちな日常生活や手抜きしがちな食事の救世主だったってご存知ですか?
今回は、東京で80年以上お酢を作り続けている横井醸造の横井さんに、20代が知っておくべきお酢のパワーについてお話を伺ってきました!

お酢屋さんに学ぶ!お酢で健康習慣

横井醸造工業ってどんな会社ですか?

横井さん
横井醸造工業株式会社は、昭和12年に創業した会社です。創業当時は東京の木場にありました。


「木場」という地名の通り、以前は材木屋でしたが、私の祖父の代に、お酢屋に変わりました。というのも、材木屋を営むさなか、安定した商いである食品に目をつけた祖父は、ちょうど木場の隣の築地に魚市場ができ、お寿司屋さんがたくさんできて繁盛していたこと、また、お酢を作るための木樽は材木屋である自分たちで作ることができるということから、お酢の製造を始めたそうです。

現在でも、お寿司屋さんとのお取引が半分以上を占めています。

昭和12年創業というと、お酢を作る会社のなかでは後発の会社ですよね。

横井さん
もともとがお寿司屋さんにお酢を提供するために生まれた会社なので、酢に対してこだわりがあり、求める品質が高いお寿司屋さんに鍛えられて、残ってこられたのだと思います。お酢屋は全国で約160社ありますが、いま、東京都でお酢を作っているのは横井醸造だけなんですよ。

江戸前寿司に合うお酢は、うまみが多く味がしっかりしていることです。そこから、横井醸造のお酢も味が濃厚で旨味のある個性的なお酢であるのが大きな特徴です。

うま味たっぷり!こだわりのお酢

個性的なお酢、とは…?!

江戸前の証!「赤酢」

横井さん
横井醸造のお酢の中でも、一番の個性派といえばこの「赤酢」です。もともと、江戸時代のお寿司にはこの赤酢が使われていました。当時はお米が高かったので、酒粕を原材料にして作っていたのです。

新しい酒粕からお酢を作ってしまうと、とてもたんぱくな味になってしまい、江戸前寿司には合いませんでした。そこで、3年、4年と寝かせ、赤く熟成した酒粕から醸造されるのが、濃い味わいが特徴の赤酢です。

赤酢を作るには、原料から考えれば5~6年かかるので、非常に時間がかかるお酢と言えます。また、昭和に入ると、シャリに色がついてしまうことから好まれなくなり、あまり使われなくなりましたが、ここ最近、原点回帰ということで見直され始めています。
横井醸造の商品には、すべてこの赤酢を使用しており、そうすることで横井のお酢ならではの濃い味に仕上げているんですよ。

詳しくはこちら

手間暇かけてます!「黒酢」

横井さん
濃いお酢を得意とする横井醸造の黒酢もおすすめです!こちらは「固体発酵」という特殊な方法で発酵させています。もともと黒酢がポピュラーになるもっと以前に、中国に伝わる伝統的な製法で作った「香酢」を参考に、日本風にアレンジして開発しました。

お酢を作る際には日本酒に”酢酸菌”を植え付けてお酢にするのが通常の作り方ですが、その製法だと、どれだけ濃いお酢を作ってもお酒の濃さまでしか濃度を高めることができません。
しかし、こちらの黒酢はもろみ自体を発酵させ、そのもろみを絞ってお酢をとり出します。
3か月間、人力でもろみをかき混ぜながら手間暇かけて作っており、槽いっぱいにもろみを敷き詰めても、ごくわずかしかとれない貴重なお酢です。

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いいことずくめ!お酢のパワー

お酢を摂取するメリットってどんなものがあるのでしょう?

横井さん
お酢を摂取すると、疲労回復に効果があると言われています。
お酢のような酸味の強い食品には「有機酸」が多く含まれ、それによって疲れてしまう根元となる物質の分解を促進します。

部活動をしていて、”はちみつレモン”を食べたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?あれは、「酸(疲れに効く)+糖分(消耗したエネルギーを摂取する)」という、疲労回復にはもってこいの組み合わせというわけです。

また、からだが温かくなったり、食欲増進、カルシウムの吸収効果を高める、血糖値の急な上昇を防ぐといった効果があると言われています。

健康のためのかんたんお酢レシピ
・お酢+しょうが:からだぽかぽか
・お酢+貝のおみそ汁:カルシウムをばっちり摂取!
・お酢+玉ねぎ:疲労回復
・飲むお酢+ヨーグルト:カルシウムを吸収、おなかの調子を整える

若い世代向けにはどんなお酢がおすすめですか?

横井さん
お酢を使った調理は味付けが難しいという声もあり、横井醸造では、はじめから味がついている『料理じょう酢』を発売しています。
さまざまな料理に使える万能タイプの調味料です。そのままかけて酢の物に、炒めて照焼き、煮物、また酢飯やサラダのドレッシングのかわりなど色々な場面でお使いいただけるので、簡単で忙しい方にはぴったりではないでしょうか。
横井さん
お酢は一日大さじ1杯(15cc)飲むと体にいいと言われています。とはいえ、そのまま摂取するのは難しいという方には、カクテル用に割って飲んだり、デザートソースに使える飲料酢がおすすめです。ぶどう酢やリンゴ酢は、お肉と合わせてもおいしいですよ。
横井さん
お酢は、お肉をやわらかくしたり、魚の臭みを抑えたり、塩分を控えるためや素材の味わいを引き立てるために使えたりと、料理上手になれるアイテムだと思います。
みなさんも、うまく生活に取り入れてみてくださいね。

取材を終えて

「味がしっかりしている」という意味が初めはよく分かりませんでしたが、飲むと納得の濃さが分かる味わいでした。食べすぎや飲みすぎが気になるこの季節、お酢を活用してうまく乗り切ってみてはいかがでしょうか?
横井さん、ありがとうございました!

【今回お話を伺ったのは】
横井醸造工業株式会社 代表取締役 横井太郎さん
所在地 東京都江東区新木場4-2-17
電話番号 03-3522-1111
■横井醸造工業株式会社の公式サイトはこちら
■横井醸造工業株式会社の公式オンラインショップはこちら

ライター・カメラマン/中村愛理(あいりーん)

奈良生まれ奈良育ち、カレーとお寺マニアな“WIZOOM編集部の母”、あいりーんです!
記事もカレーもピリッとスパイシーに。ちょっとパンチのある情報をお届けします!

【中村愛理(あいりーん)】の記事一覧

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