あなたのファッションレベルを各段に上げてくれるアイテムは〇〇だった。

2019 / 01 / 28
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株式会社 小宮商店 代表取締役 小宮 宏之(こみや ひろゆき)さん

皆さんは、自分だけの傘を持っていますか?正直なところ僕は持っていませんでした。ついついビニール傘を買って、それを使い回していました。しかし、考えてみてください。きっちり決まったスーツに、綺麗な靴、いい時計をしていても、ビニール傘を使っているだけで台無しになってしまうそうなんです。とてももったいないですよね。傘は持っているだけで、あなたのファッションの質をグンと引き上げてくれるアイテムのようです。今回、昭和5年から国産の傘を作り続ける小宮商店の小宮さんに「いい傘を持つ理由」から「国産傘の魅力」まで幅広く伺ってきました!

いい傘を持つ理由

ビニール傘などの安価な傘と高級傘はどういった違いがあるのでしょうか?

小宮さん
雨を防ぐという基本的な機能には大差ないかもしれませんが、傘を単なる「道具」として見るのか、「ファッションアイテム」として見るかでは大きな違いがあります。
というのも、明治時代に外国から入ってきた当時は、本来周囲と差をつける最先端のファッションアイテムだったので、その流れを汲んだ国産傘は、単に雨を防ぐためのものではなく、自分自身のおしゃれに磨きをかけるアイテムでした。そういった意味では、そもそも雨を防ぐためだけに作られたビニール傘とは背景から大きな違いがあるんですよ。

例えば、きっちりとスーツで決めているのにはいい傘を持ってもらいたいですね!

確かに、いい傘を持っているとカッコいいですね!

小宮さん
そうですよね。ただ、ファッションアイテムとして考えると、傘は後回しになってしまいがちなんです。ジャケットや靴、カバンやベルト、腕時計まで揃える方は沢山いらっしゃるんですが、傘まで気を配れる方はとても少ないんですよ。だからこそ、現代においても、傘は”差をつけるファッションアイテム”なんです。

傘で差がつくということはあまり考えたことがありませんでした。

小宮さん
今は、ビニール傘をはじめコンビニでも買えるような安価な傘で溢れているので、ファッションアイテムとして傘を持つ方が減ってしまいました。更に、国産の傘は市場全体の5%以下という大変希少なものですので、持っているだけで印象は段違いに変わってくると思います。

国産傘のこだわりとは

ファッションアイテムとしての傘を楽しむとのことでしたが、小宮商店の傘もデザイン面でこだわりがみえるものなのでしょうか?

小宮さん
見栄えはしてくれると思います。というのも、傘自体の素材やつくりにこだわっているので、生地の張りや、素材による光沢感が他では見られない仕様に仕上がっています。
例えば、こちらの裏にチェック柄が施された商品の傘生地は甲州織という山梨県の富士吉田市で培われた技法で織られています。染めた糸を、二重に織っているので、一般的な傘に比べると生地が厚くなり、高級感を演出します。

それは知りませんでした。生地の他にもこだわりがあるのですか?

小宮さん
傘の骨の部分にもこだわっていまして、こちらにはカーボン素材の骨を使用しています。カーボンを使用することでとても軽くて、丈夫な傘になるんですよ。持ち手の部分も付け替えが可能なので、使う人に合わせて持ちやすいように変えることが出来ます。

傘の内側にもデザインが施されていますね。

小宮さん
それぞれ外側と内側の両面を織っているので、別々のデザインを施すことが出来るんですよ。雨の日には気持ちも落ち込んでしまいがちなので、中にデザインを加えることで、少しでも気持ちが明るくなってくれると嬉しいです。

こうしたデザインは時代とともに変わっていくものなのですか?

小宮さん
変わるものと変わらないものがあります。古くから国産傘を作っている立場として、定番の形はこだわりを持って残しつつ、ファッションアイテムとして使っていただくために、時代を先読みしたデザインを取り入れていくことも求められます。例えば、チェック柄だと、線の太さや間隔、色が時代に合わせて少しずつ変わっているんですよ。

若い世代に向けて、小宮さんが考える「いい傘」を持つべき理由について教えて下さい。

小宮さん
持っているだけで気分は上がると思います。雨の日には気持ちが落ち込んでしまいがちですが、お気に入りの1本が手元にあるだけでいつもとは違う特別な気分にしてくれますよ。
いい傘を持つことで気持ちが高まるのはもちろんですが、安価な傘を使い捨てするよりは1本1~3万円の傘を使っていただければ環境にもやさしくコストパフォーマンスも良いと思います。

若い世代でも買っている方はいるのでしょうか?

小宮さん
ここ最近だと、若いお客様も増えています。動機としては、ファッションに差をつけたいという目的で購入される方も多いですが、社会人になるタイミングや、成人を迎えるタイミングで、「1本くらいいい傘を持ちたい」という想いで訪れて購入してくださいます。

こういった傘を買われる方って、金銭的に余裕がある裕福な方のイメージがありました。

小宮さん
決してそんなことはありません。おしゃれに気を使われている若い方も多いですし、「1本の傘を愛着を持って使いたい」という理由で購入される会社員の方々も増えています。
他には、近年ギフトとして傘を贈る方が増えている印象を受けます。傘の形状は末広がりなので、縁起物として、長寿のお祝いや、入社祝いなど、人生の節目で傘を贈る方が多いですよ。

最後に、小宮商店の傘の強みについて教えて下さい。

小宮さん
大量生産されている傘は、効率化を図るために、部位ごとで作る人が違うケースが多いのですが、小宮商店の傘は生地を裁断するところから、細かな工程含め、1本の傘が出来上がるまでの全工程を1人の職人さんが行います。

そのため、傘ごとに細部の調整が出来、完成度が非常に高くなるんですよ。他にも、使う人のことを考えながら細かな工程を取り入れ、最終的に調整する傘の張りも、他にはなかなか出せない魅力だと思います。
このような、ひと手間かけたこだわりが、小宮商店の傘には詰まっていて、使っているうちに他の傘との違いを実感していただけると思います。

取材を終えて

小宮さんが仰っていた通り、スーツや腕時計を揃えても傘までは考えが及んでいなかったと思います。今回、国産傘の魅力を幅広くお伺いしたことで、自分だけの傘を「持ってみよう」という気持になりました。皆さんもこだわりの1本を持って周囲と差をつけてみてはいかがでしょうか。

【今回お話を伺ったのは】
株式会社 小宮商店 小宮 宏之さん
所在地 〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-7 九段センタービル8階
小宮商店の公式サイトはこちら

ライター・カメラマン/宮脇雄士(うしお)

好きなものは映画、漫画、ファッション、カフェ!WIZOOM編集部のサブカル男子、ユウシです。
皆さんの疑問を緩やかに解決します!

【宮脇雄士(うしお)】の記事一覧

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