イケメン営業マンが名前の由来?ツバメノートは、知れば知るほど面白いノートでした。

2019 / 01 / 09
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ツバメノート株式会社 代表取締役 渡邉 一弘さん

皆さん、ツバメノートって知っていますか?きっと表紙のレトロなデザインで「あ!」と思う方も多いのではないでしょうか。
実はこのノート、商品名や表紙のデザインには面白いエピソードが隠されていたんです!そこで、ツバメノート株式会社の渡邉さんに、ツバメノートの誕生秘話や、使ってみたくなる一風変わったノートをご紹介していただきました!

謎多きノート、ツバメノート

なぜ「ツバメ」ノートなのですか?

渡邉さん
昔、うちの会社に「燕さん」という営業マンがいたんです。超イケメンの。
戦後の日本のノートは、新聞紙のように強く書くと穴が開いてしまったり…品質が悪かったんです。そこで創業者である渡邉初三郎が、「日本の文具はこれじゃいけない」と新しいノートを作りました。
そのノートを燕さんが売っていて、「燕さんが売っているノート」から「燕さんのノート」という愛称がつきました。イケメンだったこともあって、燕さん自身もお客様に覚えてもらっていたんでしょうね(笑)。
当時、特急燕号が走っていたこともあって「ツバメノートって、いい名前だな」という商品名になりました。

「ツバメノート」という名前になるまで、商品名はなかったのですか?

渡邉さん
なかったと思いますよ。
そこから社名も「ツバメノート株式会社」になりました。営業マンの名前が社名になるなんて、日本でも初のことだと思いますよ。

イケメン営業マンの燕さん…どんな人なんだろう…。

渡邉さん
燕さんがどんな人だったのか、写真も残っていないんです。ツバメノート株式会社の“伝説の人”ですね。ハーフタレントのようにイケメンだったらしいですよ。会ってみたいですよね。

表紙のデザインでツバメノートを覚えている人も多いですよね。

渡邉さん
このデザイン、占い師がデザインしたんです。
ある日「この会社が輝いている!」と突然占い師が会社に飛び込んできて、その占い師がデザインしたものをノートの表紙に採用しました。その占い師さんも今はどこへやら…。

謎多きノートですね…。

渡邉さん
ノートの名前の由来になった人物も、ノートの表紙をデザインした人物もどんな人か分からない、ちょっと変わったノートです。それがまた魅力だと思います。

発売から約70年、愛され続ける理由はその”クオリティ”

ツバメノートの紙には、どんなこだわりがあるのですか?

渡邉さん
フールス紙という、書きやすくにじまない、文字を書くのには最高級の品質の紙を開発しました。昔はこのノートの紙一枚一枚に、透かしでツバメノートのロゴが入っていたんですよ。
紙を白くするために蛍光染料を入れるのですが、それだと光を反射して目が疲れてしまいます。しかし、ツバメノートの紙には蛍光染料を一切使っていないので、長く筆記していても目が疲れません。書き心地にとことんこだわった紙です。
罫線も水性インクなので、万年筆のインクを上に重ねても罫線が浮くこともないですし、引っ掛かりなく文字を書くことができます。

この「W30S」や「H30S」は何を意味しているんですか?

渡邉さん
WとHは、それぞれ「渡邉」「初三郎」のイニシャルなんです。数字は紙の枚数です。

創業者のイニシャルが隠されていたんですね!

渡邉さん
そうなんです。「渡邉初三郎が作ったノートなんだ!」という自信の表れですね。

様々な企業やキャラクターとコラボしています。

発売から約70年、ロングセラーの理由は何ですか?

渡邉さん
品質の良さを貫いているからですね。また、シンプルなデザインも好評をいただいています。今では若い層から年配の方まで幅広く使っていただいています。

ツバメノートは、基本的にはすべて糸綴じのノートですよね。

渡邉さん
そうですね。ノートは使えば使うほど開く回数が多くなります。そうなるとノートが割れてしまったりしますよね。糸綴じのノートは丈夫なので、開く回数が多くても壊れることなく、長く使えます。

色んな使い方をしたくなる!ちょっと変わったツバメノート

つばめかんさつノート

日本野鳥の会とのコラボ商品。観察ノートとしてではなく料理のレシピや絵日記など、様々な使い方をされているそう。左側のページには、絵を描いたり写真を貼ったりすることができます。夏休みの絵日記を思い出しますね。

まっすぐノート

ノートを斜めにして書いてしまう人用のノート。「ノートを斜めにしてしまうのなら、罫線を斜めにしてしまえばいいのでは!?」というアイデアから誕生しました。右下に、普通の罫線が引いてあるのもポイント。斜めに罫線を引くとどうしてもこうなっちゃいますよね(笑)。このスぺースをどう使うか、創造力が掻き立てられますね!

ツバメモ

こちらのツバメモ、渡邉さんが考案された商品。
アイデアが思い浮かんだ時にサッと書き留められるように、胸ポケットにも入るサイズです。ツバメノートの飾り枠がないのも特徴的ですね。2017年に発売開始してから、人気の商品。

開発の際にこだわったポイントは何ですか?

渡邉さん
まずは、サイズですね。胸ポケットに入れてもかさばらない横幅にし、枚数も80枚と少なめにすることで薄くなっています。
ツバメノートの紙に気軽に触れてほしいという思いを込めて、メモを開発しました。
リングノートのように、ページをはがした後にノート本体に切れ端が残らないようにしているのもポイントです。

どれだけデジタルが進んでも、手書きはなくならない

デジタル化が進む中、「手書き」の魅力は何だと思いますか?

渡邉さん
手書きの良さって、機械には表すことができない味だと思います。デジタルだと、充電が切れた時や震災といった非常事態では使うことができません。どれだけデジタル化が進んでも、結局手書きというものはなくならないと思います。

今後のツバメノートの展望を教えてください!

渡邉さん
日本の職人が高齢化する中で廃業するメーカーも多いです。次の世代にツバメノートを繋いでいけるような商品づくりをしていきたいですし、飽きられないように一風変わった商品も工夫も出していきます。

取材を終えて

文具屋や雑貨店のノートコーナーに行くと、思わず目を引かれるツバメノートには、ちょっと不思議な誕生秘話が隠れていました。
レトロで可愛いだけじゃなくて、書きやすさを追求した品質のツバメノート。私もツバメモを使っているのですが、サラサラ書けるので文字を書くのがたのしくなっちゃいます!
バリエーション豊富なので、ぜひあなたもお気に入りの一冊を見つけてください!

【今回お話を伺ったのは】
ツバメノート株式会社 代表取締役 渡邉 一弘さん
所在地:東京都台東区浅草橋5-4-1
ツバメノート株式会社 公式サイトはこちら
ツバメノート株式会社 公式Twitterはこちら

ライター・カメラマン/日原多瑛子(ひーちゃん)

BUMP OF CHICKENとディズニーを愛する、“関西弁と標準語のハイブリッド”なWIZOOM編集部のお姉さん。よさこいとライブにかける情熱は学生時代と変わらず今も健在です。
日常生活の中で疑問に思ったことを解決し、皆さんにシェアします!

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