ほうじ茶の香りを再現?ジャパンメイドを再解釈する話題の「和の香水」

2018 / 12 / 12
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有限会社ルズ 代表取締役 天田徹(あまだてつ)さん、企画営業部 諏訪ひとみ(すわひとみ)さん

「好きな香りの香水がなかなか無い…。」「プレゼント、何をあげるか迷ってしまう…。」そんな経験、一度はあるはず。
今回は、日本の香水メーカーのパイオニアとして、長年、香水を開発・製造をされている有限会社ルズさんにお邪魔し、他とは趣の異なる「和の香水」についてお話を伺ってきました。

再現するのは、「日本の文化」と「懐かしさ」

LUZってどんな会社ですか?

天田さん
有限会社ルズは今から20年前、海外ブランドの香水をECで販売する、輸入卸から事業を始めました。最初の日本製オリジナル香水の発売は2004年、今から15年前になります。15年前というと、日本製の香水を製造するメーカーは、大手化粧品会社を除いてごくわずかでした。
「日本製の香水は売れないだろう」と言われていましたが、発売を始めるとネットで話題になったこともあり、飛ぶように売れていきました。

それをきっかけに、自社ブランドの企画・製造に移行していき、併せてOEM事業を始めるようになりました。現在では、オリジナルの香りを作り、ボトルデザインまで一貫してプロデュースしています。

今まで、どのようなオリジナルの香水を作られてきたのですか?

天田さん
はじめに作ったのは、当時流行っていたストロベリーなどのフルーティーで甘い香りの香水でした。その次に、ジャスミンなどのフローラル系の香水を作りました。
長い歳月の経験と実績から、その時代のトレンドに合わせて、香水を開発してきた経緯があります。

香りにもトレンドの移り変わりがあるのですね!
最新作の『J-Scent』シリーズについて教えてください。

天田さん
『J-Scent』は2017年に発売したLUZオリジナルラインの香水です。
日本の香水メーカーとして、和をテーマに、日本の文化や昔懐かしさを感じる香りを開発しています。
最初に出した香りは『ほうじ茶』『沈香(じんこう)』そして『落雁(らくがん)』です。

ほうじ茶、ですか?!

天田さん
お茶と言ってもグリーンティーや紅茶とは違う、燻したような香ばしい香りをつけました。
ちょうど、こちらをリリースした時期が「ほうじ茶ブーム」と重なり、ほうじ茶のスイーツやドリンクと一緒にメディアで取り上げられるようになりました。
正直驚きましたが、「ほうじ茶の香りがするけど香水としてもいい香り」と評価していただき、うれしかったです。

その他にはどんな香りがありますか?

天田さん
例えば『力士』はお相撲さんが髪を結うときに使う「びんつけ油」の香りを再現したものです。なかなかあの香りを表現した香りがなかったので、それもSNSやテレビで話題にしていただきました。『和肌(やわはだ)』は川端康成の小説「眠れる美女」からインスパイアされた、若い女性をイメージした官能的な香りです。J-Scentの一番人気なんですよ。

他に、『光芒(こうぼう)』という香りもあります。光芒とは、雲の合間から光が差し込むことで、日本の奥深い森の木や苔に光が差し込む情景をイメージした香りです。

『黒革』は、たばこのスモーキーな煙が革にしみ込んだような、昭和の渋みをイメージした香りです。昭和を知っている人々には懐かしく感じますが、平成生まれのみなさんにとっては、逆に新鮮な香りかもしれません。

日本文化の抽象的なイメージを実際に香りで表現するのは、とっても難しくないですか?

天田さん
そうかもしれないですね。香水として今までなかったような香りでも、日本人に馴染みのある香りは記憶に残りやすいので、イメージを膨らませながら作っています。
創作の過程で、香りが完成した後でイメージに合う名前をつけることもあります。

香りには好き嫌いがあるので、「自分はこれが好き」という香りが見つけられるように、これからもシリーズを増やしていきたいと思います。

「和」といってもありきたりではないのがおもしろいですね!

天田さん
香りのプロとして香水を作っている会社なので、「驚きや発見」と「いい香り」が両立した製品を作りたいと考えています。

お二人がお気に入りの香りはありますか?

諏訪さん
私は『花街』ですね。最初は花の甘い香りですが、ずっと甘いわけではなくて、時間が経つと馴染んでくるので、一日中つけていても嫌にならないのが好きな理由です。

「ずっと楽しめる」という点もこだわっていらっしゃるのですか?

天田さん
そうですね。ツンとする強い香りはどうしても苦手な方が多いので、さり気なく香る繊細さの中に、しっかりと芯のある香り作りを心がけています。
また、香水は香りの変化も楽しみのひとつなので、「トップ」「ミドル」「ラスト」の組み立ても大切にしています。

天田さんのお好きな香りは何ですか?

天田さん
私は『和肌』です。
香水は異性を魅了するアイテムでもあると思うので、官能的な香りの趣を楽しめると思います。

今後の目標を教えてください。

天田さん
日本だけでなく、海外の方にも気に入ってもらえるような香りを作ることが、国産香水メーカーとして目指したいことです。
今年、海外の展示会に初めて出展してみたのですが、海外のニッチで新しい香りを探し求めるユーザーにすごく評判が良かったんです。シリーズのひとつひとつにストーリーやコンセプトがしっかりあることも、評価していただいけたと思います。

【12/12(水)発売!】J-Scent新商品
J-Scent パフュームオイル(限定カラーパッケージ)
J-Scentシリーズにロールオンタイプのフレグランスオイルが新登場。スクワランをメインとしたさらっとした使用感でエモリエント効果もあるオイルタイプのフレグランスです。
アルコールフリーで、香りが柔らかく広がります。東急ハンズ23店舗で先行販売。
容量:香り16種類 各10mL
価格:各2,000円(税別)■J-Scent 橙マツリカ
あたたかな陽の光を浴びた、みずみずしく可憐な橙の花の香り。「末永く(ダイダイ)良い出来事が続きますように」という願いが込められた、蔦屋書店別注の香りです。蔦屋書店18店舗で限定販売。
容量:50mL オードパルファン
価格:3,500円(税別)

編集部レポ

あいりーん
私は『うす紅』がお気に入りでした!お母さんのドレッサーを開けたときみたいな良い香り!
ひーちゃん
『ラムネ』はシュワシュワとした夏の香りが表現されていてびっくり!忠実なんだけどずっと嗅いでいたくなる香りです!

取材を終えて

おなじみの香りやなつかしい香りを忠実に再現するだけでなく、「印象に残る」香りにまで昇華させている『J-Scent』。きっと好きな香りやあの人をイメージできる香りが見つかるはずです。
現在、オンラインストアのほか、蔦屋書店さんでもお取り扱いがあるそうです。
天田さん、諏訪さん、ありがとうございました!

【今回お話を伺ったのは】
有限会社ルズ 代表取締役 天田徹さん
企画営業部 諏訪ひとみさん

本社 東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル12階
お問い合わせ 03-5437-6390
■株式会社ルズの公式サイトはこちら
■株式会社ルズの公式オンラインストアはこちら

ライター・カメラマン/中村愛理(あいりーん)

奈良生まれ奈良育ち、カレーとお寺マニアな“WIZOOM編集部の母”、あいりーんです!
記事もカレーもピリッとスパイシーに。ちょっとパンチのある情報をお届けします!

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