ものづくりの現場に聞く!卵の殻から生まれる新しい価値

2018 / 12 / 17
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東京卵日和(日本エムテクス株式会社) egg director 小泉奈緒子(こいずみなおこ)さん、egg designer 森田佳奈(もりたかな)さん

卵焼きやオムライス、プリンなど、卵は私たちの生活にとって身近な食材ですよね。そんな卵の、普段は捨ててしまう「殻」を使って生まれる雑貨があると聞きつけた編集部。
今回は、「東京卵日和」の小泉さんと森田さんに、卵から生まれる雑貨の裏側やブランドへの想いについて、お話を伺ってきました!

「モノを無駄にしない」がものづくりの根源

日本エムテクスさんって、どんなことをされている会社ですか?

小泉さん
もともとは、壁紙や左官で塗る漆喰や珪藻土を製造販売している22期目の会社です。

日本エムテクスは、リユースによる社会貢献を経営理念としており、卵の殻の機能や、純白で扱いやすいという点でエコな素材である卵の殻を活用しています。
小泉さん
『エッグタイル』という卵の殻を使った壁用タイルのほか、ペイントにも使用しています。
これは、卵の殻を紙の上に塗りつけている壁紙なんですが、粉々に砕いた卵の殻でできているんですよ。
小泉さん
事業が始まって以来、卵の殻はすべて、キューピー株式会社さんより提供されています。マヨネーズ工場から出る大量の卵の殻をきれいに洗浄・粉砕し、原料に使っています。

ひよこが呼吸をするために、卵の殻には1万~1万7000千個の気孔が開いており、多孔質な原料であるため、湿気や匂いを取る効果がある建材に仕上がります。
小泉さん
そのほかにも、リユースをテーマにコルク材を使った商品も開発しています。
コルクは、樫の樹皮を剥いで型に抜くことで出来上がりますが、この壁紙は残った穴だらけの樹皮を粉砕して作られます。色付けすることでアクセントカラーとして住宅の一部に使っていただくための壁紙です。
コルクにも湿気を吸い、保湿する機能があります。
小泉さん
資源のリユースや、モノを無駄にしないという考えが、すべてのものづくりの根源にあります。
雑貨を作ることになった背景として、もともと建材を扱っていたからこそ、卵の殻が命を生かすメカニズムを持っている良い素材であるということを、もっとたくさんの人に伝えたいと思ったことがあります。

住宅は、一生に一度の大きな買い物で、なかなか壁紙までたどり着くお客さまは多くありません。「これでは卵の良いところを伝えきれない」と考え、一般の方が手に取りやすい製品を作るために雑貨が生まれました。

卵から生まれた「東京卵日和」

ブランドのコンセプトを教えてください。

小泉さん
「くらしを彩る商品づくり」をコンセプトに掲げています。
「東京卵日和」という名前も、日本の良いものを伝えたい、やさしい雰囲気のある言葉を集めたいという思いから行きついたブランド名です。みなさんの暮らしにそっと寄り添うことができるブランドでありたいと思っています。
森田さん
マットなものや自然で人に優しい素材を集めているなかで、もともと建材としてあった『エッグタイル』をもとに、開発したのが『卵のバスマット』です。
森田さん
タイルをマットな仕上がりにするために、釉薬をギリギリまで減らして製造してもらっていて、その結果、水を非常によく吸うという特徴を持つタイルが出来上がったので「珪藻土の置き換えができるのではないか」と、バスマットを開発しました。木と組み合わせてインテリア性の高い製品になっています。
木は紀州の杉材を使い、腐食しないようにウレタン塗装を行って水が浸みない加工にしています。

珪藻土マットとの違いはどのような点ですか?

森田さん
珪藻土はじわじわと水を吸いますが、こちらは足が吸い付くくらい一瞬で水を吸うのが特長です。お手入れも、漂白剤で掃除するだけの簡単なもので、忙しい方や、ごしごしと力を入れて磨くのが難しいご年配の方にもご愛用頂いています。

卵のアロマストーン(東京卵日和)

エッグタイルにアロマをたらし、ふたをしてバッグの中に入れて香らせたりできるアロマストーンです。
遠くまで香りを届けるのが苦手な素材なので、デスクに置いて自分の周りだけを香らせることができます。オフィスなどで周りを気にすることなく、自分の好きな香りを楽しむことができます。

卵のコースター(東京卵日和)
<プレーン/うずら>吸水性の高い卵の殻の素材を応用したコースターです。本物の卵の殻のような温かみのある、プレーンとうずらの2種類をご用意しています。
今年限定デザインの「オルティガ柄」も登場しました。アメリカの先住民たちに古くから伝わる「オルティガ柄」。壮大な自然の力をモチーフとしたこの柄は、生まれ育った土地を大切にしながらその自然を生かし、守り抜いてきた先住民の歴史が宿ります。
男性・女性問わずご使用いただけるデザインで、贈り物にもぴったりです。

今後の目標を教えてください。

小泉さん
建材の会社として、加湿器のような大きな雑貨製品など、住宅と深くつながっていけるような雑貨を作って行けたらいいなと思います。

取材を終えて

無限の可能性があるリユース素材。いつも捨ててしまうものがこんな素敵な商品に生まれ変わるなんて素敵ですね!これからの新商品の登場にも期待できそうです!
小泉さん、森田さん、ありがとうございました!

【今回お話を伺ったのは】
東京卵日和(日本エムテクス株式会社) egg director 小泉奈緒子さん、egg designer 森田佳奈
本社 東京都世田谷区駒沢2-16-18 ロックダムコート3F
電話番号  03-5433-3450
■東京卵日和の公式サイトはこちら

ライター・カメラマン/中村愛理(あいりーん)

奈良生まれ奈良育ち、カレーとお寺マニアな“WIZOOM編集部の母”、あいりーんです!
記事もカレーもピリッとスパイシーに。ちょっとパンチのある情報をお届けします!

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