疲れが取れない原因はお風呂にあった!お風呂博士に入浴の大切さを聞いてきた。

2019 / 01 / 08
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株式会社バスクリン 販売管理部 営業企画課 石川 泰弘(いしかわ やすひろ)さん

若者諸君!毎日お風呂に入って、湯船に浸かっていますか?私自身ついついシャワーだけで済ませてしまいがちですが、もしかしたらそれはとても勿体ないことをしているかもしれません。今回、入浴からスポーツ科学まで幅広い知見を持つ、株式会社バスクリンの「お風呂博士」こと石川泰弘さんに、バスタイムを彩る入浴剤の効能から、入浴剤へのこだわり、湯船につかることの大切さまで幅広く伺ってきました。

入浴剤の効果とは!?

世の中には沢山の入浴剤がありますが、入浴剤を使用する、しないではどういった違いがあるのですか?

石川さん
あまり知られていないかもしれませんが、そもそも入浴剤は厚生労働省から認可を受けないと製造、販売をすることが出来ないものなんです。

そして入浴剤とひと言でいっても、大きく2種類に分かれています。1つは医薬部外品で、決められた量の有効成分が含まれていて、効能効果がみられます。もう1つは、浴用化粧料と呼ばれる種類のもので、明確に効能を記載することが出来ない2種類に分類されます。
お風呂に入ることで得られる効果は、「浮力」「水圧」「温熱」の3つの要素から得られるものと言われています。例えば、関節痛が和らいだり、血流の巡りが良くなることは、湯船に浸かって体温が上がることで起こる効能なのですが、こういった効能をより高める手段として入浴剤は効果的です。
ただ、色んな種類があるので、それぞれの入浴剤の使い分けに悩まれる方が多いです。入浴剤を使用することで、体が温まると思われがちですが、中には温める効果を持たないものもあります。

入浴剤の種類による違いを教えて下さい。

粉タイプ

石川さん
まずメジャーなものだと、昔からある粉のタイプの入浴剤で、これらには硫酸ナトリウムが含まれているため、保温に効果があります。湯上りにポカポカするのが特徴です。他にも、粉タイプは色や香りがつけやすいので、バリエーションが豊富なのが特徴です。

炭酸ガスタイプ

石川さん
次に、炭酸ガスタイプの入浴剤です。湯船に入れることで泡がシュワシュワと出てきますが、実はあの泡には特に効果はありません。実際には、お湯の中に溶け込んだ炭酸成分に効果があるものです。炭酸成分が皮膚に浸透し血管の中に入ってくることで、血液中のCO2濃度が上がります。本来の濃度に戻そうという体の働きによって血流が良くなるのですよ。
炭酸ガスタイプの入浴剤は代謝を高めてくれるので、血行促進の効果が見込まれます。なので、お風呂から出た後に効果を発揮するものではなく、湯船に浸かっている間に効果を感じられるタイプです。

炭酸風呂の効能では、血中の酸素の巡りがよくなることで、傷の治りが早くなると聞いたことがあります。

石川さん
よくありますね。ただ、炭酸風呂に入ることが直接傷を癒す能力があるのではなく、血中の酸素や酵素、栄養を巡らせるスピードを上げるものなので、しっかりと栄養のある食事をすることが求められます。

湯船に浸かることで、消化酵素や分解酵素といった酵素の活性に繋がります。エネルギーを作るのにも酵素は必要なので、湯船に浸かることは、体の機能を高めることになります。そして更に、炭酸ガスタイプの入浴剤を使うことで、この機能を促進させる効果があります。

液体タイプ

液体タイプの入浴剤は体を温める保温機能というよりも、肌の保湿に優れています。肌は温まると乾燥しやすくなりますが、液体タイプの入浴剤を使うことで、血行はよくしつつ保湿も同時に行ってくれます。

入浴剤の起源は漢方

バスクリンの製品は医薬部外品の効能が見込まれるものが多い印象ですが、こだわってらっしゃるのですか?

石川さん
もともと医薬品の会社であるので効能にはこだわっています。入浴剤の歴史は漢方薬から始まりました。明治時代に中将湯(ちゅうじょうとう)と言う漢方薬の、残りカスを持ち帰ってお風呂に入れたところ体のポカポカが長続きしたり、湿疹が治ったことがきっかけで生まれたものなんですよ。
他にもこだわりで言うと、香りにはこだわっています。バスクリンには、入浴剤専門の香りを作り出す調香師が在籍しています。調香師と呼ばれる、香りを作り出せる人間は日本に120人くらいしかいないのですが、その多くは香料メーカーや化粧品メーカーに在籍してることが多い中、入浴剤メーカーに調香師がいることは珍しいかもしれません。

香りにもこだわってらっしゃるんですね。

石川さん
そうです。入浴剤の香りにはベースノート、ミドルノート、トップノートという、3つの要素があり、お湯の中に入浴剤を入れたときどのような香りが立ち上がるかを研究しています。すこし難しい話になってしまうんですが、フローラル系の香りを感じさせるにはトップノートの香りを強くしなければいけないなど、細かく調整してます。

シャワーだけは危険!?

シャワーだけで済ませてしまうのと、湯船に浸って入浴することは、どういった違いがあるのですか?

石川さん
まずシャワーは体温が上がらないです。そして血液循環もしません。体は綺麗になるかもしれませんが、表面だけ洗っている状態なので、毛穴など内側の汚れを取ることは難しいです。

シャワーだけだと疲れが取れにくいというのを伺ったことがあります。

石川さん
そうですね。まず疲れをとるためには睡眠が大切なのですが、湯船に浸かることで、睡眠の質を高めることができます。人間は体温が下がっていくことで、眠くなっていく睡眠メカニズムです。特に深い眠りに入るには、スムーズに体温を下げることが求められます。しかし、シャワーだけで済ませてしまうと、そもそも体温が上がらないので睡眠に入りづらいんですよ。疲れた時には、ついついシャワーで済ませてしまいがちですが、疲れた時こそ湯船に浸かった方がしっかりと疲れを取ることが出来ます。他にも、シャワーは意外と水を使うので、湯船に浸かる方が節水に繋がる可能性もあります。

20代はシャワーで済ませてしまう方が多いと思うのですが、若い世代にもお風呂に入ってもらいたいので、おすすめの入浴剤を教えて下さい。

石川さん
「ソフレ」はおすすめです。米ぬかのオイルを使っているのですが、米ぬかは精製されてしまうと良い成分が抜かれてしまうんですが、米ぬかには本来フィラグリンと呼ばれるたんぱく質を作り出す成分が含まれているので、肌がすべすべになるんですよ。もちろん「ソフレ」にもこの成分が含まれています。

こういうことを知ると、お風呂に入ることが日々の楽しみになりそうです。

石川さん
そうかもしれません。今はスマートフォンをお風呂で使えるグッズも出ていますよね。家に帰ってきてソファでだらだらするのであれば、お風呂でゆっくりした方が、疲れがとれたり、肌がきれいになったり、自分にとってプラスになることは多いはずなので、きちんと湯船に浸かることをおすすめします。

どれくらいの時間、湯船に浸かっておくとよいですか?

石川さん
少し汗がにじみ出てくるくらいで、若い人だとだいたい10分くらいですかね。湯船に浸かると血流の循環を促進してくれます。熱すぎず、ぬるすぎない温度(秋口だと38~39℃、冬は40℃)で浸かることで副交感神経が優位になってリラックス効果があり、血管も効率よく開きやすいので、深い睡眠について疲れをとることが出来ると思いますよ。

取材を終えて

私も疲れているとついついシャワーだけで済ませてしまいがちですが、余計に疲れを溜めてしまっているだけだったのかもしれないと、少し反省しました。更に今までは、入浴剤の効能をあまり意識しないで使っていたので、これからは自分の体に合わせてしっかりと入浴剤を選び、充実したバスタイムを過ごしていこうと思いました!

【今回お話を伺ったのは】
株式会社バスクリン 石川 泰弘さん
所在地 〒103-0004 東京都中央区東日本橋3-9-7
バスクリンの公式サイトはこちら

ライター・カメラマン/宮脇雄士(うしお)

好きなものは映画、漫画、ファッション、カフェ!WIZOOM編集部のサブカル男子、ユウシです。
皆さんの疑問を緩やかに解決します!

【宮脇雄士(うしお)】の記事一覧

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