【SDGs】手肌だけじゃなくて、地球も守ります。ヤシノミ洗剤のひみつにズーム!

2018 / 11 / 07
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サラヤ株式会社 コミュニケーション本部 広報宣伝統括部 部長 クリエイティブディレクター 廣岡竜也(ひろおかたつや)さん

乾燥の季節、キッチンの洗いもので手が荒れてしまうことをストレスに感じてしまう方も多いのではないでしょうか?
今回は、「手肌と地球にやさしい」をコンセプトに、幅広い世代に愛される"ヤシノミ洗剤"を販売する、サラヤ株式会社の廣岡さんに、手が荒れにくい洗剤へのこだわりや環境に配慮した製品の背景についてお話を伺ってきました!

「手肌と環境にやさしい」エコロジー洗剤の代名詞

ヤシノミ洗剤という代表商品が生まれた背景について教えてください。

廣岡さん
サラヤの創業は1952年。当時はまだ戦後間もない頃で、疫痢や赤痢といった伝染病が多かった時期でした。
サラヤの創業者の更家章太は「何とかして伝染病を減らすことはできないか」と考えました。とは言え、薬を作るのにはお金がかかるうえに、貧しい人々は薬を買うことができません。

そこで、「病気の予防」を通して、伝染病対策に貢献できないかと、感染症を予防するための一番安くて効果的な方法である「手洗い」に着目しました。
手洗いと同時に殺菌消毒ができる日本初の薬用せっけんを作り、全国のトイレにせっけん液を設置して周り、手洗いの重要性を呼びかけました。
このとき、手肌と環境へのやさしさから、原料として選んだのがヤシの油でした。

“ヤシノミ洗剤”誕生秘話

廣岡さん
手洗いからスタートしたサラヤの衛生事業が広がっていた1970年代、日本は大量生産・大量消費に向かう高度経済成長期で、安価な石油原料を使った洗剤が主に使われていました。石油系洗剤は自然に分解されにくく、川や湖に流れた排水が原因で洗剤による環境汚染が社会問題になっていました。

ものをキレイにするための洗剤が、環境を汚している問題に対して、「環境にやさしい洗剤を作ろう」と、1971年に創業より使用してきたヤシの油を使ってできた植物性の洗剤が、ヤシノミ洗剤のもとになりました。

やがて、給食センターや食品工場で使うサラヤの食器洗剤が「手が荒れにくくていい、家庭用にも作ってほしい」という声が高まって、1979年、家庭用の「ヤシノミ洗剤」が誕生しました。

日本経済の歩みとともに、ヤシノミ洗剤が生まれたのですね!

廣岡さん
はい。世の中の社会問題解決のためにメーカーとしてできることを追求して生まれた製品だと思います。

とても現代的な発想ですよね。

廣岡さん
そうですね。当時は「エコ」という概念はほとんど根付いていませんでしたから。
もともと、環境のために作った手肌にもやさしいヤシノミ洗剤は「手肌と地球にやさしい」というコンセプトを誕生から現在まで貫いてきました。

無色透明は高品質の証

廣岡さん
ヤシノミ洗剤がもうひとつ貫いているのは、「無香料・無着色」という点です。
洗剤に含まれる合成香料や着色料は手肌にとっても環境にとっても、負担になってしまいます。環境にやさしい洗剤であるために、洗浄に不要な成分を一切添加していないのがこだわりです。

ヤシの油は、精製度が高ければ高いほど、色や香りが無くなります。無色透明のヤシノミ洗剤を実現するためには、非常に精製度の高い、良質な油を使わなければいけません。
廣岡さん
洗浄成分濃度も当時から変わらない16%です。これは、一般的な濃度が40%程度であるのに比べると洗浄能力が高いとは言えませんが、手肌が荒れない洗剤を作りたくて、この濃度は変えていません。

ポンプ式の容器にも理由があるんですよ。
ヤシノミ洗剤は、汚れに応じて、継ぎ足して使っていただくことを前提にしています。これが、洗剤の出しすぎ・使いすぎを防ぎ、環境負荷の低減と節水にもつながります。

ボトルのデザインもかわいいですね!

廣岡さん
シンプルなボトルのデザインにも、きちんと理由があります。
昔は、商品名が大きく入った使い捨てのボトルでしたが、「ボトルを捨てるのはもったいない」と感じた創業者は、「石油資源の無駄使い」と「ゴミが増える」という問題へのアプローチとして、台所用洗剤ではじめて「詰め替えパック」を販売しました。

せっかく詰め替えてずっと使うボトルなので「キッチンに長く置いてもらえるデザインにしたい」ということから、ステンドグラスのデザインを充て、商業色を最小限に抑えてインテリア性を高めたボトルが誕生しました。

原料からやさしい製品づくり

とことん環境のことを考え抜かれているんですね…!

廣岡さん
ところが、今まで順風満帆に進めてこれたわけではないんですよ。

手肌が荒れないという口コミが広がり、固定のファン層がついてきたヤシノミ洗剤でしたが、ある時から、「噂」が広まります。
それは、「ヤシノミ洗剤のために、ボルネオ島の熱帯雨林が伐採されているのではないか」「ヤシ畑が広がって、動植物の絶滅を招いているのではないか」というものでした。

ボルネオ島の上空写真。 熱帯雨林とプランテーション(農園)がはっきりわかります。

廣岡さん
ヤシの油を使用する多くの企業が環境問題を扱うTV番組のインタビューを断る中、唯一取材を受けたことで消費者の誤解を招き、ヤシの油を使う企業としての責任が問われました。

しかし、番組の企画を通して原料の生産地であるボルネオ島で起きている、森林伐採の現状を知ったことをきっかけに、「これはヤシノミ洗剤が一歩先に進むチャンスではないか」と考え、原料の生産地のことまで配慮した、本当の意味で環境にやさしい製品を作ることにしました。

せっけん洗剤メーカーの中でも、大きな企業ではないサラヤが使用するヤシの油は、世界的に見てもごくわずかです。
しかし、ごくわずかでも、環境破壊に関わっていた企業として、その事実に対してきちんと対応するため、違法伐採・違法労働で採れた油が使われることのないように、環境・人権に配慮したパーム油の生産を推進するルールである「RSPO認証」の油をすべての製品に使用しています。

こうして、ヤシノミ洗剤は環境を破壊しない、人権を侵さない原料を使った、安心して使える製品に生まれ変わりました。
また、製品の売上の1%を環境保全団体に寄付することで、環境を守りながら、安定的な原料の供給にもつながります。今では、日本の”エコロジー洗剤”の代表格として世界中から評価されています。

ボルネオゾウの保護活動の様子

廣岡さん
消費者の方にも、ヤシノミ洗剤を使う理由が言えるようになることが大切だと考えているので、毎年ボルネオに視察団を派遣し、現地の様子を知ってもらう草の根の活動も続けています。

20代の消費者へのメッセージ

若い世代には「SDGs」や「エシカル」といった観点で共感できるポイントが多いですね。

廣岡さん
そうだと思います。
購買時の選択には、世の中を変えるとても大きな力があるということを、ぜひ知っていただきたいと思います。売上額1%の環境保全の寄付も、消費者の方に価値を認めていただき、選んでいただいて初めて成立するものです。

自分たちが使っているものがどのように作られているのか、背景を知るだけで消費が変わり、消費が変われば企業が変わり、企業が変われば世の中が変わります。
世の中を変えるも変えないも、実は消費者次第なので、「自分たちには力がある」という意識を持って買い物をしていただきたいと思います。

野菜・食器用
ヤシノミ®洗剤プレミアムパワー

「詰め替え」ではなく「付け替え」洗剤。シンプルながら高いデザイン性で、キッチンに溶け込むデザインです。油汚れにも強い洗浄力を実現しつつ、手肌へのやさしさはそのままです。

洗たく用
ヤシノミ®洗たく洗剤 濃縮タイプ/ヤシノミ®柔軟剤

無香料・無着色へのこだわりはそのままに、少ない量でも頑固な汚れをしっかり落とし、繊維に余計なものを残さない肌と環境にやさしい植物系の洗濯用洗剤と、ふんわりなめらかに仕上げて、しっかり吸水する肌への負担が少ない無香料の柔軟剤です。

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取材を終えて

人と環境にやさしい洗剤には、とことん考え抜かれたこだわりと、サラヤさんのぶれない信念があったのですね!手肌をケアしつつ、エコで経済的な洗剤を使ってみてはいかがでしょうか?
廣岡さん、ありがとうございました!

【今回お話を伺ったのは】
サラヤ株式会社 コミュニケーション本部 広報宣伝統括部 部長 クリエイティブディレクター 廣岡竜也さん
本社 大阪市東住吉区湯里2-2-8
■サラヤ株式会社の公式サイトはこちら
■ヤシノミシリーズの公式サイトはこちら

ライター・カメラマン/中村愛理(あいりーん)

奈良生まれ奈良育ち、カレーとお寺マニアな“WIZOOM編集部の母”、あいりーんです!
記事もカレーもピリッとスパイシーに。ちょっとパンチのある情報をお届けします!

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