「人生をリメイクせよ」移住をする前に知っておきたいこととは!?

2018 / 11 / 21
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

(一社)移住・交流推進機構「JOIN」 出羽 朋絵さん/田染 賢一郎さん/谷田 由香さん/田辺 真一さん/熊谷 信彦さん/菱川 拓也さん

「移住」最近では、テレビや雑誌など様々なところで目にする言葉ですが、実際に移住にはどういった良さがあるのか、また移住をされる方はどういったモチベーションを持って決断するのか、実情は未知に包まれています。今回は、移住に関するサポートを幅広く行う(一社)移住・交流推進機構「JOIN」の皆様にお話を伺ってきました!

20代の移住事情

移住というと、20代には馴染みが薄いものに感じているのですが、実際に移住されている方はいるんですか?

出羽さん
総務省が実施している調査を見ると、平成27年に過疎地域に住民票を移した方の中で20代の割合は21.8%でした。もちろん転勤など自分の意思が介在していない方も含まれますが、若い世代が移住をしているのは事実です。
また、内閣府が出している10代、20代の東京在住者を対象にしたアンケート結果でも、今後移住してみたいと考えている割合は46.7%で、約半数の方が少なからず移住に興味を持っているそうです。

過疎地域に移住される方は、どういった理由で移住を考えているのですか?

谷田さん
人それぞれで違う部分はありますが、「気候や自然環境などが恵まれた環境で過ごしたいと思った。」「都会の喧騒から離れた暮らしをしたかった。」という理由の方が多いです。
その他にも「これまでの働き方を変えたい」など、ライフスタイルに関した理由もありますね。働き方を変えたいという方には、田舎に行って自分で農作物を作ってみたいという方も多いですよ。

移住先でお仕事を探すとなると苦労しそうなイメージがあります。

出羽さん
私たち「JOIN」のサイトにも自治体ごとのお仕事情報が掲載されているので参考にしてください。他にも、最近ではローカル×就活『LO活』という地方就職を支援するサービスもありますので、併せて参考にしてみてください。

『LO活』公式サイトはこちら

JOINの公式サイトはこちら

谷田さん
ただ、移住される方の多くは、お仕事を先行して選ばれるというよりは、結婚してお子さまが生まれたタイミングで移住を考える方が多いです。なので、自然環境に恵まれた環境で子育てをしたいというモチベーションの方が多いです。

移住される方にとっては「自然豊かな環境」というところで移住に魅力を感じているのですね。

谷田さん
そうですね。移住をした方の理由を見ても圧倒的に多いです。ただ、子育てをする環境を重視する方は家の近くに通いやすい病院があることや、ある程度の交通網やライフラインが確保されている場所を選ぶ方も少なくはありません。「移住=田舎に住む」ということでは無く、移住に対する考え方も多様化してきているように感じます。

色んな地域があって移住先に悩んでしまいそうですが、相談にのってくださるんですか?

出羽さん
そうですね。実際にここ「移住・交流情報ガーデン」では移住に関する相談や意見交換をする場として、総務省主幹の下、立ち上がった施設です。
ここでは移住を考えている方が「どんな暮らしがしたいか」をヒアリングして、条件に合いそうな自治体を紹介することができます。

様々な地方がありますが、どうやって絞りこんでいるのですか?

谷田さん
この地域に住みたいと明確にわかっていなくても、漠然と「こんな暮らしがしたい」と願望を持って訪れてくださるので、移住を考えている方のお話を伺いながら、ピッタリの場所を一緒に考えていきます。わかり易いものだと、お話を伺う中で「暖かい地域に暮らしたい」というニーズがある方には暖かい気候の移住先を紹介します。
出羽さん
地域もお話を伺っていくと、ある程度絞られていくんですよ。何かあったときのことを考えて、自分の実家から近い都道府県に移住を考えるとなると場所は限られていきます。

移住をする地域が決まった後、住まい探しはどうすればいいですか?

田辺さん
自治体にもよりますが、自治体が一緒に探してくれる場合が多いです。自治体によってサポートが様々なんですよ。例えば、住居探しのサポートだけでなく、移住して間もないころは水道代や光熱費をサポートしてくれる自治体もあります。
他にも、移住希望者に対して空き家を貸し出し、まずは「体験移住」を推進しているところもあります。

「体験移住」というサポートは助かります。移住はしたけれど「合わない」ということもあるかもしれませんよね。

田染さん
1つの地域に惚れ込んで「ここに住みたい」と即決で移住をする方も稀にいますが、そうやって決めてしまうのは移住をする上で危険です。住んでみて「こんなはずじゃなかった」ということも十分に考えられますからね。
だから、本気で移住を考えるのであれば、色んなところから情報を得るべきです。移住を推進するイベントも各地で開催されているので、移住をする前に情報を得て、実際に地域に足を運んでみることはとても大切なことです。

その方法の1つとして、自治体のサポートを受け、現地に行くというのはおすすめです。実際に行ってみないとわからないことは多くて、地域の風土に加え、人の雰囲気に至っても、現地に行ってみないことにはわかりませんよね。
実は「人」という要素は移住において、けっこう大事なことで、先輩移住者が居たり、ご近所さんとの相性のようなことも地域によって大きく違います。

精査するために、自治体側もサポートする体制ができていることに安心しました。住まい探しについても同様にサポートはありますか?

出羽さん
自治体の中には移住に特化したポータルサイトを持っているところもありまして、地元の企業の採用情報や空き家情報をまとめて掲載してくれていて便利ですよ。

熊谷さん
賃貸住宅が無い地域に移住する場合、空き家に住むことになると思いますが、その場合は改修やリフォーム工事に少しお金がかかるかもしれません。ただ、新規移住者が空き家に住む場合、上限はありますが、費用を一部負担してくれる自治体もあります。

菱川さん
岡山県津山市では自治体から紹介された住居については、改修、リフォーム費、更には、引っ越しの費用まで助成してくれるサポートもあります。岡山県に限らず、空き家の購入、リフォームに関する費用の助成をしてくれる自治体は多いですね。

移住をするにあたって資金はどれくらいあるといいでしょうか?

出羽さん
よくwebメディアなどで書かれているのを見ると、500万円あると安心とされています。ただ、そこには引っ越し代に加えて家のリフォーム代金や車を購入する費用も含まれている場合があります。

熊谷さん
賃貸住宅が供給されている地域では、仕事さえ決まっていれば、普通の引っ越しと資金は変わらないと思います。車についてもリース等で初期費用を抑えることができます。とはいっても、新たな土地での生活には違いないので生活費に少しの余裕は持っていた方が安心ですよね。東京に住んでいる方は、家賃は安くなったと感じるかもしれませんね。

資金面に関しても、それぞれのライフスタイルで大きく変わりそうですね。

田染さん
まさにそうだと思います。ただ、想像しているよりも生活費は変わらないという声も耳にしますね。というのも、車での移動が当たり前の地域であれば、ガソリン代や維持費もかかりますからね。生活費は全体的に下がるかもしれませんが、大きな変化を期待しすぎない方がいいでしょう。

田辺さん
移住はライフスタイルに合わせて考える方が多いので、自治体側も地域の特色を活かし、差別化を図ろうとして様々な施策を打ち出しています。例えば、長野県大町市では荘厳な山々が魅力的な地域であるため、山小屋で現地集合、現地解散の移住推進イベントを開催していたりするんですよ。

お話を伺っていると、移住はイメージだけで簡単に決めずに、しっかりと地域の特色を知ることが大切なように感じますね。

田染さん
地域のことをよく知ることは大切です。もっと言うと、地域の良いところばかりを見ないようにすることです。気候で考えても、過ごしやすい季節だけを体感して移住を決めてしまうと後悔することになるかもしれません。だから、本当に自分がその地域で住めるかを考えるためにも、地域の特徴をしっかりと理解するとこが重要だと思います。

都市部から移住された方は、そのギャップに驚いてしまうかもしれませんね。

田染さん
そうかもしれません。ただ、そういった地域の特色みたいなものを楽しむことが移住の醍醐味だと思っています。これは気候や風土に限った話ではなく、人間関係においても同じことが言えます。
実際に移住をされた方が、イベントで話していたことなんですが、「田舎や地域には穏やかな人ばかりが住んでいそう」というのは幻想に過ぎなくて、普段の人間関係と同様に、当然ながら良いところもあれば、悪いところもあります。つまり、理想ばかり考えて地域に移住をすると、後悔することに繋がりかねません。
ただ、思いがけずに人に助けられる経験や、移住は都市部では味わえないようなことが沢山あるので、不便なことを含めて、地域での暮らしを楽しめる人にとって、移住はとても魅力的なものだと思います。

取材を終えて

皆様のお話を伺って、移住することをゴールにするのではなく、移住をした後の大変さをしっかりと理解することがとても大切なことのように感じました。就職活動をするのと同様に、何事においても、事前のリサーチや準備をしっかりとすることは、自分の人生にとってとても大切なことのように思えます。

【今回お話を伺ったのは】
一般社団法人 移住・交流推進機構 JOIN の皆さん
所在地〒103-0027 東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル13階
一般財団法人地域活性化センター内
JOINの公式サイトはこちら

ライター・カメラマン/宮脇雄士(うしお)

好きなものは映画、漫画、ファッション、カフェ!WIZOOM編集部のサブカル男子、ユウシです。
皆さんの疑問を緩やかに解決します!

【宮脇雄士(うしお)】の記事一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

PICK UP