いろいろあったからこそ、唱えたい「阿波踊り3.0」論

2018 / 09 / 28
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創作舞踊集団「寶船」 米澤 渉さん

平成最後の夏と言われた、2018年夏。
日本各地でイベントが行われましたが、最も印象に残ったニュースがあります。

それは「阿波踊り」問題。
多くのメディアに取り上げられて、8月13日には総踊りの強行など徳島だけではなく、日本国中に阿波踊りが広まった時でもありました。

そのような中、ある一つの阿波踊りグループは「阿波踊り3.0」論という新しい阿波踊りの理論を唱え立ち上がろうとしています。

今回は、「阿波踊り3.0」論を唱えている、世界初プロの阿波踊り集団『寶船』のプロメンバーである米澤 渉(よねざわ わたる)さんにお話をお伺いしてきました。

米澤 渉さんプロフィール
1985年、東京都生まれ。
一般社団法人アプチーズ・エンタープライズ プロデューサー。
寶船プロメンバー「BONVO」リーダー。
武蔵野市観光機構親善大使。
山形県米沢市おしょうしな観光大使。
日本PRのCM『日本の若さが世界を変える』に出演し、「my Japan Award 2014」 にて《箭内道彦賞》を受賞。

創作舞踊集団 寶船とは…
「阿波踊りを主軸に、新たな日本芸能の可能性に挑む阿波踊りエンターテインメント集団」
1995年、発足。
2012年、運営を法人化し、プロの阿波踊り集団として活動を開始。
現在までに世界38都市・年間300ステージへ活動を展開。

メンバーのほとんどが20代の若者で構成されており、国内の阿波踊り大会だけではなく、企業パーティーや野外フェスなどのイベントにも積極的に参加している。
その人気は海外にも広がり、各国で阿波踊りを披露し、日本の伝統文化の代表として日々奮闘している。

創作舞踊集団「寶船」 公式サイトはこちらから

異様な雰囲気を感じた、2018年夏。

2018年夏。徳島市で行われた阿波おどりですが、実際現場で踊った踊り手としてどのような印象を持ちましたが?

米澤さん
観光客で阿波踊りを見に来ている人はすごく楽しんでいた印象を受けました。
騒がれている今だからこそ、このお祭りを楽しもうという覚悟があったのではないのかなと思います。

逆に、実際に踊り手として踊っている方や運営をされる方は例年と違う雰囲気を感じていたのかもしれません。
一番多く取り上げられた一件として、毎年恒例で阿波踊り最大の見せ場と言われている「総踊り」の中止。そして、強行開催ということがありました。

その時の現場は、警察も例年以上に多く動員されていて、今までは要所要所にいたところが、国の要人が来るような印象でした。
そういったことも含めて、少し異様な雰囲気を作っていた感じはあると思います。

お客さんの数はどうでしたか?

米澤さん
お客さん自体、減っていたというのは正直間違いないと思います。
けれども実際、多くのメディアで阿波踊りに対するネガティブな情報が流れてしまっていたので、そういったことがあるとお客さんは減る気がします。
しかし、総踊りを辞めさせたからお客さんが減っていると騒がれていますが、実際はそれだけが理由ではない気がします。

総踊りの問題も含めて、「今年阿波踊りはいろいろあったから、少し行くのはやめようかな」という雰囲気はあったのではないでしょうか。

8月13日には、総踊りが強行開催されたましたがその時の現場の雰囲気はどうでしたか?

米澤さん
8月13日は確かに異様だったと思います。
総踊りが開催された時間は、例年はいろいろな連が輪踊りという形で会場のいたるところで自由に踊っているのですが、その時だけは一か所に集中して集まっていたので、いつも賑やかな路上に人がいなくなるような雰囲気でした。

いろんな踊り手や観客はツイッターやフェイスブックなどのSNSを通じて、常に総踊りの情報を気にしている感じでしたね。
総踊りを見たいと思っている人も含めて、8月13日の総踊りのときはそわそわしていたと思います。

自分たちも踊り手として、踊りに集中をしていたのですがやっぱり頭の片隅には総踊りはどうなったんだろうと常によぎっていましたね。

世間で騒がれたからこそ、無礼講で踊りたい

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ライター・カメラマン/舛田貴司(マスダ)

阿波踊りをこよなく愛す、徳島生まれのお祭り男。
休日は、草野球・バレーボールなどとにかく体を動かすことが趣味。
WIZOOM編集部の切り込み隊長として、多くの企業に取材に出向き
みなさんの疑問をばしばし解決していきます!

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