vol.22「今日の芸術―時代を創造するものは誰か」

2018 / 09 / 28
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【紹介してくれた先輩】創作舞踊集団「寶船」 米澤 渉さん

世の中の酸いも甘いも経験された先輩たちが、20代の若者たちにオススメの本を紹介してくれる「WIZOOMの図書館」。
第22回は、創作舞踊集団「寶船」のプロメンバーである米澤 渉さんに、オススメの本を教えていただきました。

①本のタイトル

今日の芸術―時代を創造するものは誰か 岡本太郎(著)

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②その本に出会った経緯・きっかけ

元々芸術やアートは好きで、岡本太郎さんの本もいろいろ読んでおり、その中で出会った一冊です。

③本の内容

芸術とはこういうことだ、これとこれの違いだ、ということが、芸術を知らない人が読んでも、分かりやすく書いてあります。

例えば、太陽を肉眼で見たことのある人類というのはほぼいません、なぜかというと目が潰れてしまうので。子供たちが太陽の絵を描くとき、最初は無我夢中にクレヨンで書きなぐっているときは芸術です。ただし社会性を覚えた瞬間に、太陽を描くときには、必ず赤丸にちょんちょんとヒゲを描くようになります。つまり社会に適合した瞬間に芸術ではなくなってしまうんです。本当は、「自分にとって太陽はどう見えてるのかをちゃんと描くべきだ」っていうことが書いてあります。
なので、元々あなたが思って描いている太陽は芸術じゃないんだよ、それは社会的にいつの間にか刷り込まれているものなんだよ、赤丸にヒゲを描いているのは無意識の先入観なんだよ、というところから解放してあげた瞬間に、絵が上手い下手ではなくて、芸術になるんです。

「芸術は爆発」とは何かと言うと、人間の美しさ、醜さ、悩み等の衝動を、どう作品に込めていくかが大事で、キレイに整ったものとか、いつの間にか身につけた社会性によって社会のルールに則ったものではなく、逸脱した、人類の偏ったコンプレックスとかを込めていけ、それこそ芸術だろう、という話なんです。

そういう内容を、とてもわかりやすく、パリのルネッサンス時代のことや、ピカソの功績、キュビズムとは何か等、理論的に時代ごとに、現代に向かって、分かりやすく芸術論が書いてあります。

④20代におすすめしたい理由

自分がやりたいことがあっても、とりあえず大学は出ておかないといけないという考えって、どこかにあるじゃないですか。でもそれって、掘り下げると、本当なんだろうかって思うんですよね。自分の原点の感情まで遡って考えたときに、大学を出て就職した方が近道であれば良いんですが。

一回自分の本能とかは押さえつけて鍵をかけて、いつの間にか社会のルールに則って、日本って幸せじゃないって思ってる人って多いんじゃないのかなと思うんですよね。自分もそうだったので。

少しずつそう言うことから解放されていくべきだと思うんです。みずみずしい感性の16歳〜26歳までの10年間くらいあってあるじゃないですか。傷つきやすくて脆くて、自分に自信にがありそうだけど、天才だと思うときもあれば、ダメだと思うときもある、そういう時期にそう言うものを読んでおくと、「あ、もっと自由に世の中を見て良いんだな」と思えるんですよ。

そう言うことを踏まえて就職したら、会社の在り方も、指示された通りじゃなくて、もっとこうした方が会社に貢献できるんじゃないかという、本当に良い意味での社会性を持てると思います。植え付けられたものではなく、自分で見出した社会性を持てるようになると思うので、ぜひ20代の方には読んでみてもらいたいですね。

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