「きちんと理解してますか?」介護業界のイマに迫った!

2018 / 09 / 07
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東京医療秘書福祉専門学校 教員 飯塚 順平(いいづか じゅんぺい)さん

ご高齢の方が増えてきている現代において、介護福祉士はニーズがこれからも高くなり続ける職業です。しかし、皆さんは介護福祉の仕事をきちんと理解していますか?今回、東京医療秘書福祉専門学校の介護福祉科の教員で、介護福祉士としての経験もある飯塚さんに、介護福祉士の仕事内容から、福利厚生についてまで伺ってきました。

より良い生活への意欲を高めることが大切

介護福祉士は世の中のニーズが高い職業だと感じています。介護福祉士を目指す方の数は増えていますか?

介護福祉士を志す方の数は減ってきているように感じます。以前、私もこの学校の生徒だったんですが、その頃に比べると介護福祉士を目指すコースの入学者数は約半分くらいになっているかなと思います。

実は介護職は資格がなくても出来てしまう仕事なんですよ。介護福祉士ではなく、介護職員初任者研修という、昔でいうとホームヘルパー2級のような資格があって、それを取得すれば働くことはできます。
ひと昔前は、高校を卒業してからすぐに働くような業界ではなかったのですが、現在は、初任者研修の取得費用を施設側が負担して、取得をさせてから実務につかせる施設も出てきています。

介護にまつわる仕事を志す方は減っていないかもしれませんが、介護福祉士の資格の取得を目指す方は減ってきているような気がします。

高齢者の割合が高まってきて、ニーズの高さから次々に新しい施設が建ちますが、運営が成り立っているところをみると、介護の仕事を志す方はいるのではないかと推察しています。ただ、知識や技術をしっかりと持った介護福祉士の数は少なくなっていると思います。

介護福祉士の資格がなかったとしても実務をすることができるんですね。資格の有無で何が変わってくるんですか?

技術の高さ、知識の量が圧倒的に違います。世間の介護福祉士に対するイメージは、高齢者や体が不自由な方の介助をするだけの仕事だと思われている方が多いかもしれませんが、介助の仕事は介護福祉士の仕事の一部分にしか過ぎないんです。

介助がメインの仕事内容ではないんですか!?

もちろん介助をすることは大切な仕事ですが、介護福祉士は介助が必要な方の生活をプランニングすることを求められるんですよ。わかり易いところだと、自力では上手く歩けない人に対して、無理のない車いす生活を提案してあげるなど、生活を支援することが介護福祉士の主な仕事です。
介助が必要な方は、体が思うように動かないと、生活の質がどんどん落ちてしまいます。そうすると、より良い生活をしようという意欲が下がってしまうんです。そんな方々に、生活の意欲を高めてあげることは、介護福祉士にとって大切な仕事なんですよ。

生活支援のプランニングはひとり1人に対して考えるものなのですか?

本来であればそうあるべきだと思っています。人手不足の問題がのしかかってくると、どうしても施設ごとやグループごとのプランニングになっているのが現状です。

人手不足に対する対策としては、「重度」つまり介護を要する程度のレベル分けをして、要介護レベルが一定の基準を超えた方だけが入れるように施設の入所に基準を設けています。

要介護のレベルが低いと入所ができないんですか?

そういう訳ではありません。介護施設ではなく、「グループホーム」という比較的元気な高齢者が集まる施設があります。こちらも同様に、生活支援のプランニングが求められ、入所者の方々と一緒にお昼ご飯を作る為に、買い出しに同行していただくようなアクティブな支援方法が多いです。

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