小学生でプロ棋士になる!?囲碁の世界に潜入してみた!

2018 / 07 / 31
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公益財団法人 日本棋院  常務理事・プロ棋士 原 幸子(はら さちこ)さん

世の中には、プロ野球選手やプロサッカー選手など様々なプロがいます。この記事では日本に古くからある囲碁のプロ、「プロ棋士」について迫ります。「どのようにしてプロ棋士になるのか」、「収入は?」普段なかなか知ることができない、囲碁の世界について、現役のプロ棋士である原 幸子さんにお話を伺ってきました。

プロの棋士とは

原さん
プロ棋士の始まりは、江戸時代の初頭まで遡ります。徳川家康が本因坊算砂(ほんいんぼう さんさ)を幕府お抱えの碁打ちとして任命をしたのが、プロ棋士の始まりといわれています。当時は、プロ棋士という呼称ではなく、名人碁所(めいじんごどころ)と呼ばれ、将軍に招かれて碁の指導をしたり、御城碁(おしろご)といって、年に一度、将軍の前で囲碁の対局を披露していました。御城碁の棋譜は現代でも残っていて、今もなおプロの棋士の勉強にも使われています。

江戸時代からある文化なんですね。現役のプロはどれくらいいらっしゃいますか?

原さん
現在は、500名弱が現役のプロ棋士として、活動をしています。プロ棋士は年齢の幅が非常に広く、上は90を超えていて、下は小学生までいます。80歳の年齢差があっても、対等な土俵で対局をすることは、囲碁界ならではのような気がします。

中学生でプロは当たり前

小学生からプロになられる方もいるんですね!どのようにしてプロになるのですか?

原さん
プロ棋士にになると、小学生でも確定申告を出さなくてはいけないんですよ(笑)。囲碁界では、中学生や高校生でプロになるのが一般的です。プロになるには、日本棋院が運営する「院生」というプロ棋士養成機関に入所する方が多いです。東京、中部、関西と大きく3つの拠点があり、現在、東京本院では、小学生から17歳までの院生、約80人がプロになる為の研鑽を積んでいます。

年齢制限があるんですか?

原さん
年齢制限はあります。例えば、院生にいられる年齢は17歳までです。しかし、院生に入れば必ずプロになれる、という訳ではありません。17歳という年齢制限もプロになることを諦めたとして、進学に切り替えることができる年齢だからです。それだけプロになるのは狭き門なんです。

17歳を過ぎるとプロになれないのですか?

原さん
17歳は院生にいられる年齢の制限です。プロ試験は、院生でなくても23歳まで受けることができます。

プロ棋士の収入源とは

プロ棋士の収入について教えてください。

原さん
わかり易いところだと、プロ棋士同士が対局をする、タイトル戦でタイトルを獲得すると賞金が付与されるので、大きな収入になります。また、プロ棋士は対局の勝敗に関係なく、対局料が支払われます。当然、勝ち続けると対局数も増えることになるので、収入も増えていきます。

対局料だけで暮らしていけるんですか?

原さん
対局料だけで生活ができている棋士は一握りだと思います。ただ、プロ棋士になると対局以外にも様々な囲碁にまつわる仕事があるんですよ。

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ライター・カメラマン/宮脇雄士(うしお)

好きなものは映画、漫画、ファッション、カフェ!WIZOOM編集部のサブカル男子、ユウシです。
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