【自分磨き】和の空間で心落ち着くひと時を。編集部が盆栽体験を受けてきた!

2018 / 06 / 22
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春花園盆栽美術館 館長 神康文さん

日々の忙しさに追われ、休日くらい心休まるひと時を手に入れたい…。そう考える方は多いのではないでしょうか。今回は自分の内面磨きにぴったりの文化体験をご紹介します。

お世話になったのは、江戸川区にある春花園盆栽美術館さん。なんと、盆栽の世界的巨匠である小林國雄さんの美術館です。そこで、日本の伝統を感じたい編集部のあいりーんが盆栽教室に参加させていただきました!

江戸川区にある春花園盆栽美術館の外観

神さん
これが今日の素材です。15年くらいの若い松の木です。五葉松と黒松を接いで作った「接ぎ木」です。元の部分が黒松でできていて、上が五葉松。別の種類をかけ合わせたものです。1000年以上生きる松の木は繁栄が続くという意味で「松樹千年翠」(しょうじゅせんねんのみどり)という言葉があるくらい、おめでたい木として古来より親しまれてきました。

木を見るときのポイント

神さん
絵画のようにゼロから作品を作るのとは違い、盆栽は素材がすでに決まっているので、この木をどう仕立てて美しくしていくかがポイントになります。
最初に見つけるのが「個性」。根っこ、幹、枝の付き方を見ていきます。根がどのように張っていて、幹がどう動いていて、枝がどうついているかを見て、木の個性を見つけていきます。この木は根が左に広がり、幹はうねりながら曲がり、枝がバランスを取りながら上のほうまで伸びています。3点とも、バランスの整った木ですね。
次に、木の個性をどのように良くしていくのか、というのが「調和」。この木の幹がおもしろく曲がっている一方、枝は八方に広がり、まとまりがない状態です。古い葉を取り、針金を使って枝を曲げこんで調和させていきます。
最後が「品位」。個性を見つけ、調和をとったうえで作品としてどう美しく仕上げていくかが品位の部分になります。

いざ、盆栽に挑戦!

1. 個性

では早速、この木の「顔」を決めていきましょう。木には必ず正面と後ろがあります。木を回しながら、どこがこの木の正面になるのかを探してみてください。

難しい…。これって正解はありますか?

神さん
正解はありません。ただ、多数派・少数派はあります。どこが一番個性的でおもしろい部分かを見て、その個性がどの角度なら美しく見えるかを考えてみると決めやすいですよ。

ここにします!トルネードのように幹が迫ってくるのがかっこいいと思います!

神さん
そう来ますか…。ここを正面に選ばれるのは100人に1人くらいです。20代の勢いを感じますね。ではその斬新な正面で作っていきましょう。

2.調和

用意するもの:素材の木、針金、盆栽バサミ
① 正面をマークする
② 針金をすべての枝にかけていく
神さん
針金を枝に巻き付けるように手で巻いていきます。太い枝には太い針金、細い針金には細い針金を使いましょう。今回は初心者用にアルミ線を使います。はじめにどの枝にかけるかを決めていきます。木をきれいに見せるために、針金の数を少なく、最小限の手間ですべてに針金をかけられるようにするのがコツです。
神さん
針金は2年間はつけたままになるので、なるべくきれいにかけたいところです。枝を自分の指だと思って練習するといいですよ。すき間のないようにフィットさせながら巻かないと、枝がうまく曲がりません。また、巻く感覚が細かくなりすぎても、バネのように曲がりやすくなりすぎてしまいます。指の関節部分だけを押さえるとうまくいきますよ。

すごく集中するので、コメントを忘れます!

神さん
2本目からは、針金が交差しないことが大切です。1本目の針金の流れに沿わせて巻いていきましょう。分からなくなったら、角度を変えながら見ていくとかけやすいです。

3. 品位

神さん
では最後にかたちを整えていきましょう。自然のなかに実際に生えている木がイメージできるようにすることがポイントです。自然のなかの木は、春に枝が伸びても、梅雨や夏の台風で枝が曲がってきます。それが秋に二次成長期を迎え、冬の雪の重みでまた枝が下がってきます。それを四季のなかで繰り返し、自然な曲線になります。自然を想像しながら、どんなかたちにしていくかを決めましょう。この木はどんな環境に自生している木だと思いますか?

断崖絶壁です!

神さん
では、断崖絶壁に生えているぶん下に光が当たりづらく、上に当たる光で生きているというイメージができます。枝の位置は風や雪の重みでぐっと下がってきます。葉は強い風に吹かれて、一方向に流れるイメージです。
神さん
最後に、幹の曲線が良く見えるように調整して完成です!斬新な正面ですが、かっこよくなりましたね!

とてもかっこいいですね!盆栽といってもイメージが沸きませんでしたが、こうして体験することで見方が変わりました。

神さん
生きている木なので、刈り込むだけだと自然と上のほうに伸びてきます。なので、木が育ってきたら針金を付け替えてください。美しいかたちを維持しながら、20年、30年と続けていけるのが盆栽のおもしろいところですよ。

【盆栽体験】

1日体験 お1人様1回3,800円
~別途2,000円で素材持ち帰り可能~
日時 毎週火~日曜 10時~17時の好きな時間帯でご興味のある方向けの盆栽教室(年間)もご用意しています。詳しくは電話にてお問い合わせください。
TEL
 03-3670-8622

お問い合わせはこちら

館内を案内していただきました!

神さん
6つの和室に盆栽の作品を飾って展示しています。季節によって展示を変えているので、季節の移り変わりを感じに来てください。
実際に盆栽を床の間に飾る際には、木、掛け軸、添え物が一体となって空間を飾ります。3点をトータルで鑑賞し、そこから自然を想像していくのが空間を楽しむポイントです。

春花園盆栽美術館
開館時間
 10:00~17:00
休館日 月曜日(祝祭日の場合は開館致します。)
入館料
一般:800円(税込) (お茶付き)
※その他団体割引あり
住所 東京都江戸川区新堀1-29-16
電話番号 03-3670-8622

なんと、盆栽界の巨匠、小林國雄さんが作業場で作品をつくっていらっしゃる様子を拝見させていただくことができました!お弟子さんたちと黙々と葉を刈り込む小林さん。こうして盆栽作品が誕生していくのですね…!

取材を終えて

アニメのお父さんの趣味というイメージだった盆栽が、ぐっと身近な存在になりました!おばあちゃんになるまで育てていきたいと思います!心がとても落ち着くので、みなさんもぜひトライされてみてはいかがでしょうか。神さん、ありがとうございました!

【今回お話を伺ったのは】
春花園盆栽美術館 館長 神康文さん
所在地 東京都江戸川区新堀1-29-16
電話番号 03-3670-8622
■春花園盆栽美術館の公式サイトはこちら
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