【後編】文房具店が大事にしているのはモノを売ることではなく、人との繋がり。

2018 / 07 / 02
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株式会社ほたか カキモリ 代表取締役 広瀬 琢磨さん

皆さんは最近「書くこと」に触れていますか?デジタルが発達しているなか、再び手書きなどといったアナログなものを使う大事さが注目を浴びています。しかし手書きをするより、パソコンやスマホで文字を打ったほうが便利だ思いますよね。「手書き」の大事さはなんだろう。
東京・蔵前には「たのしく、書く人」コンセプトに、来るお客様に手書きの魅力を伝えている「カキモリ」というお店があります。どのような想いで、書くことを伝えようと思ったのか。そう思った編集部は、代表である広瀬 琢磨(ひろせ たくま)さんにお話をお伺いしてきました!
後編となるこの記事では、カキモリがとっている販売スタイルについて迫りたいと思います。

広瀬 琢磨さん プロフィール
【役職】
株式会社ほたか 代表取締役
【経歴】
1980年群馬県高崎市生まれ。大学卒業後、外資系の医療機器メーカーに就職。2006年、実家の家業が現在の株式会社ほたかを子会社化したことがきっかけで入社。2007年に代表取締役に就任。2010年に「たのしく、書く人」をコンセプトにした「カキモリ」を東京・蔵前にオープン。2017年11月、店舗をリニューアルし、現在に至る。

一冊のノートからその人のストーリが始まる

カキモリではどのような商品を取り扱っているのですか?

広瀬さん
メインとしてはオリジナルで自分がカスタマイズできるノートの販売をしています。手書きをするというきっかけを作る為には、持ち歩いてもらわないといけない。さらに手書きをするには、ノートなり便箋が必要となってきます。しかし、ノートや手紙は世の中にありふれているので、カキモリ独自のオリジナリティを出していくことが必要だと思いました。

広瀬さん
商品をオリジナルでつくる際に、ペンは大量に仕入れなくてはいけないので大変です。また、手紙という分野に絞るとニッチすぎます。その中でノートは身近なもの。このノートで何かできるのではないのかと思いました。カキモリのある蔵前は、昔からノートの産地なので、商品のストーリー自体も「一冊のノートからはじめる」というコンセプトのもと、お客様自身のオリジナルノートはいいのではないかと思い始めました。

販売の仕方で意識している点は何ですか?

広瀬さん
文房具は自分の感覚に合った、ノートやペンがあると思います。自分にあったペンを選んでいただく為に、販売しているすべてのペンは試していただけるようにしています。値段が高いペンがいいというわけではなく、値段が高くても自分に合わないものであったら意味がないので、そういう意味でもすべてのペンを試していただくということは大事だと思い、このようなスタイルをとっています。

広瀬さん
また、オリジナルのノート作りに関しては紙質なども意識していただくために、試し書きできるコーナーをご用意しています。ペンだけではなく紙も試せるというところは、他の店舗では味わうことができないのではないでしょうか。

お客様の声をもとに商品開発

オリジナルの商品についてはどのように開発をしているのですか?

広瀬さん
ほとんどの商品はお客様の声から生まれてくるものが多いです。直接的にいわれないけど、お客様がおっしゃっている言葉の背景には、なにか困っていることや願望があるのではないかと想像しながら商品開発をしています。昔からの強みで、文房具に関する商品知識については深くもっているという自信があります。チェーン店では得ることのできないような情報を活かし、それにお客様とのコミュニケーションで得た情報を組み合わせて商品を作ることができるというところは、カキモリの強みではないかなと思います。結果として、オリジナル商品がヒットする確率は高いというのも事実ですね。

共通して人を大事にしている

コミュニケーションを大事にしているという点で意識していることは何ですか?

広瀬さん
ここで働くスタッフについてはすごく意識をして採用をしています。カキモリのような小売店は何回も来てくれるお客様を大事にしていかないと成り立っていかないということがオープンしてからの経験で分かりました。何回も来てもらうためには、いかにお客様とコミュニケーションをとって、自分たちからどんどん発信をしていくかが重要です。そういった意味でも受け身ではなく、積極的にコミュニケーションをとっていくような方を採用しています。

広瀬さん
販売をしている中で、「万年筆のインクが固まっている」や「ノートの表紙の傷み」など、少なからずクレームを頂くことがあります。すべてを受け入れるということはできませんが、お客様にはきちんと説明したうえで、納得のいくまで対応します。クレームが来るのが怖いという理由などで逃げないというところは徹底をして行っています。その為、「このようなクレームを頂いたこともあります」ということもすべて発信をしています。弱点を見せるということもコミュニケーションをとる上では大事ではないのでしょうか。

手書きの魅力をもっと多くの人に伝えたい

将来はこのカキモリをどのように展開していきたいと考えていますか?

広瀬さん
次の目標として、海外に出店をしたいと考えています。カキモリの店舗にきてくださるお客様の2~3割が海外のお客様なので、日本の方だけではなく、海外の方にも手書きの魅力について伝えていきたいです。この蔵前という地域でつちかった、人とのコミュニケーションや出店をしている地域性を活かすということであれば、現地の人を雇って現地に溶け込んだ店舗にしていきたいですね。

取材を終えて

文房具は生活をしている上では欠かせないものですよね。欠かせないものだからこそ自分にあった文房具を選ぶことが必要だということがわかりました。その中でもカキモリは手書きの魅力を伝える為に、様々な工夫をされているということがインタビューで分かりました。店内はすごく明るく、またスタッフの方もすごく気さくな方が多いのでぜひ自分オリジナルの文房具を探しに立ち寄ってみて下さい!

【今回お話を伺ったのは】
株式会社ほたか カキモリ 代表取締役 広瀬琢磨さん
【店舗概要】
カキモリ蔵前
所在地 〒111-0055 東京都台東区三筋1-6-2
営業時間 11:00~19:00
定休日 月曜日(祝前日の場合はオープン)
カキモリ 公式サイトはこちら
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