「漬物は日本人のDNA」若者に伝えたい日本人の心の大事さとは。

2018 / 07 / 09
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株式会社新進 広報室長 伊藤英明さん

皆さんは「お漬物」は好きですか?カレーには福神漬け、白ご飯には梅干しなど日本人の食文化にはなくてはならない存在です。しかし、近年では若者のお漬物離れと言われています。果たして本当にそうなのでしょか?今回は、お漬物事業で日本のトップクラスに君臨する、株式会社新進の広報を担当している伊藤さんにお話をお伺いしてきました!

80年以上続く伝統の漬物事業

株式会社新進について教えてください

伊藤さん
株式会社新進は1894年に群馬県高崎市で創業しました。最初は小麦粉を原料にした麩などを製造販売していたのですが1930年に福神漬の製造技術を確立し、漬物業界に進出をしてから、日本中のお漬物を扱い、業容を拡大してきました。新進=漬物屋というイメージが多くの方についてきた気がしますが、今でも数百アイテムの漬物を取り扱っていて、年間にわたり漬物や惣菜など、市販用だけでも20種類を超える商品を新発売しています。

新進の漬物の特徴は何ですか?

伊藤さん
弊社の中で最大の生産量があるのは福神漬です。弊社がこの福神漬から漬物を始めたということも有りますが、90年近くにわたり、改良を繰り返して時代の嗜好にあわせてきたことが、長年人気を博し続けている要因です。また、新進ブランドとして、日本中の様々なご当地の漬物を売り出しています。これは日本の各地域の漬物工場と提携を結んでいるため、各地域の漬物をどこにいても楽しんでいただけるようになっています。

伊藤さん
また、漬物に使っている野菜は輸入モノ、国産モノと商品によって色々ありますが、国内の工場で加工している商品が多く、また中国などの現地加工のものも一部ありますが、新進の社員が随時視察したり、技術や衛生指導に当たっているため安心して召し上がっていただけます。また、国産大根を使った浅漬タイプの漬物に関しては、季節ごとで、一番おいしい大根を各地域から取り寄せて加工しているので、旬の味わいが年間を通してお楽しみいただけます。

顕著に表れている、現代人の漬物離れ

現代では漬物離れと言われていますが実感はありますか?

伊藤さん
漬物離れの実感はあります。漬物業界では、約25年前をピークにして売り上げが下がってきています。ピーク時に比べて、今では6割ほどにまで落ち込んでしまいました。

25年前のピークと言われた要因は何ですか?

伊藤さん
昔は、おばあちゃんが漬物を作っていて、子供が漬物のつけ方を教わっていくとうことが代々ありました。しかし、時代が進むにつれて、漬物を作る人がだんだん減ってきました。その中でも漬物が食べたいという需要はものすごくあったので、私たちが販売している、漬物の加工食品というものがものすごく売れたということが、この25年前にピークであった要因です。

そこからなぜ落ち込んでしまったのですか?

伊藤さん
25年前までは、作る人が少なくなってきていても、漬物を食べる人はたくさんいました。しかし現代では、その食べる人ですらも少なくなってきています。おそらく要因としては、「日本人のお米離れ」も原因になっているのではないのでしょうか。
さらに、現代の方はすごくヘルシー志向になっているので、「塩分の高い漬物は控えたほうが良い」という考え方が広がっていったのも背景にあります。新進としても30年前に比べると物によっては半分以上の減塩化を行っているのですが、昔の漬物にあった、しょっぱく濃厚な味わいというものは少し失われ、甘めのあっさり系が主流になっているのかなと思います。

漬物には日本人の心が詰まっている

漬物の魅力とは何ですか?

伊藤さん
漬物は「日本人の心そのもの」だと思います。日本人の文化や少し懐かしいほのぼのする風習が詰まっているものですね。メインの食材というよりは食卓で隅のほうでひっそりといる存在ですが、その中でもきちんと味を主張しています。しかしそれは日本独特の文化であったりするので、そういった意味でも漬物にはすごく魅力があると思います。

日本文化を世代でつなげていきたい

今後、漬物の魅力をどのように伝えていきたいですか

伊藤さん
漬物は日本人のDNAみたいなもので、これは絶対今後にも伝えていきたいものです。京都とか奈良の歴史が日本文化を象徴しているものみたいに、漬物自体にも日本文化の要素があります。若い人には、日本人の心を大事にして、漬物の良さをしっていただきたいです。漬物は、親から子へ、子から孫へとと世代から世代につながっています。それは日本食、日本の文化につながっているものだと思います。まさに「日本文化のDNA」ですね。

伊藤さん
新進では、日本文化の大事さを伝えるために、地域の小学生を招待して工場見学をしてもらったり、大学生とコラボして福神漬の開発をしたりしているので、このような機会を増やしていきたいです。
また、若い人にもピッタリなアレンジレシピの紹介もしているので是非、新進のホームページをご覧ください!

株式会社新進 オリジナルレシピ紹介ページはこちら

取材を終えて

漬物には、日本人として忘れてはいけない文化や心が詰まっているものということが今回の話を聞いてわかりました。何気なく食べていた、漬物をこの記事を読んだかたは、少しでもいいので、深い部分を意識して食べていただけると何か感じるものがあるかもしれません。これを機に漬物に改めて触れてみてください!

【今回お話を伺ったのは】
株式会社新進 企画開発本部 広報室長 伊藤英明さん
【会社概要】
本社所在地 東京都千代田区外神田1-18-19
電話 03-6206-4111(代表)
株式会社新進 公式サイトはこちら
株式会社新進 公式オンラインショップはこちら
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