「日本のモノづくりをもっと身近に、そして未来へ」~伝統工芸の今に向き合う~

2018 / 06 / 17
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株式会社リアルジャパンプロジェクト PR&SALESマネージャー 大森愛さん

日本の文化である伝統工芸や地場産業。日本人でありながらも、どの地域にどんな伝統工芸が根付き、どんな想いが込められて職人さんが作られているのか知らない方の方が多いのではないでしょうか?
「日本のモノづくりをもっと身近に、そして未来へ」。リアルジャパンプロジェクトが向きあう日本のモノづくりについて伺いました。

REALJAPANPROJECTは日本のものづくり・地場産業のブランドづくりをサポートするプロジェクトです。
“日本のものづくりをもっと身近に”という想いから、2009年にプロジェクトを発足。以来、日本各地のものづくりの現場に足を運び、商品開発やプロモーション、販路開拓などを中心に、事業戦略や販売戦略をクライアントとともに考えサポートして参りました。私たちがブランディングにおいて最も重要視しているのは、消費者へ向けたプロモーションです。
数多くある商品の中で、商品を手に取っていただくきっかけづくりや差別化をしっかりと行うことが、メーカーと消費者をつなぐ大きな役割となります。
これまで継承されてきた歴史や背景をもう一度見つめ直し、現代にしっかりとマッチしたブランディング行うことで、伝統をまた100年先へとつなぐことができると考えます。
REALJAPANPROJECTはこれまでのノウハウにさらに磨きをかけ、ものづくりの本質を未来へとつないでいきたいと考えております。

変わりゆく時代に日本の伝統を残したい

リアルジャパンプロジェクトではなぜ伝統工芸や地場産業に目を向けたのですか?

大森さん
リアルジャパンプロジェクトは、代表の河内が、とある地方でお土産屋さんの店主に出会ったことで、伝統工芸の素晴らしさを知り、どうにかして自分たちが手伝うことでその技術や文化を未来に残せないかと考え、発足した会社です。
技術が進み便利な世の中になっていくことは素晴らしいことだと思いますが、日本がもつ技術や文化は無くしたくないと思っています。手仕事ならではの温度感や使い心地のよさも魅力です。無くさないためには使ってもらう。使ってもらうには私たちが良さを伝える必要がある。細く長く続くけて行くために今できることを一緒に考え、取り組んでいます。

私たちが一緒にお仕事をする職人さんや工房さんのところには必ず直接出向き、実際にお話をお聞きすることを大切にしています。こうすることでありのままの伝統工芸の形を見ることができると思っています。そして、やりとりする上で私たちがお手伝いさせていただいています。展示会のお手伝いやオンラインショップでお取扱いはもちろん、ブランディングから商品開発のプロデュースをさせていただくこともあります。最近は自治体の方とのお仕事も増えてきました。
そもそも私たちの会社でオンラインショップを立ち上げたきっかけも、ブランディングやPRからお付き合いが始まり、その先の商品の販売の相談を受けることが増えたためです。作り手と使い手のかけ橋となることを目指し、そして、その地域やその工房に見合ったオーダーメードの提案を心がけています。
一緒に課題に向きあっていても悩みは変わっていくものなので、私たちはその悩みに寄り添って一緒に解決していけるよう、日々試行錯誤しています。

良さを伝える方法

商品の良さをどのように伝えていますか?

大森さん
例えばお付き合いさせていただいている工房さんが手がける商品に和歌山県の「棕櫚箒(しゅろほうき)」があります。
昔の家は長屋で、畳が主流でしたよね。掃除をする際も当たり前のように箒を使用していたと思います。80年代~90年代になると絨毯に移り変わっていき、技術の進歩と共に掃除機が主流になっていきました。現在ではフローリングの床が主流になりました。

時代の移り変わりと道具は深く関わっています。棕櫚箒はしなやかなコシのある掃き心地で天然の油分がワックスの代わりにもなり、使うたびに手にもなじみ現代の生活に寄り添ってくれる存在です。
今の世の中は手早く便利なものもたくさん溢れています。掃除機を併用するのもいいと思います。ですが私たちは「こんな使いかたをすれば箒っていいよね」と、使うよさを伝え、その先にある伝統や文化を感じてもらえればいいなと思っています。

生活に「向きあう」道具

リアルジャパンプロジェクトで扱っている商品はどんなものが多いですか?

大森さん
私たちが扱っている商品は日用品というこだわりがあります。伝統工芸品は高級なものと思われがちです。しかし伝統工芸品はその昔は当たり前のように使われる日用品です。そのため、私たちのコンセプトの「身近に」というところから、日常に寄り添って実用的に使えるものをより多くの方に手に取っていただけるようにご紹介させていただいています。

今の世の中に数多くある「モノ」の中で、「これ良いな」となんの先入観もなく手に取っよく見ると生活の中に工芸品や地場産業いただけることが理想だなと思っています。しかし、職人さんの技術や想い、商品の素晴らしさはしっかりと伝えるべきだと思っています。そのため、知る場所やきっかけはショールームやイベントなどで作っています。WEBやSNSでもモノの良さを伝えています。
今の世の中に数多くある「モノ」の中で、「これ良いな」となんの先入観もなく手に取り、よく見ると生活の中に工芸品や地場産業いただけることが理想だなと思っています。しかし、職人さんの技術や想い、商品の素晴らしさはしっかりと伝えるべきだと思っています。そのため、知る場所やきっかけはショールームやイベントなどで作っています。WEBやSNSでもモノの良さを伝えています。

20代には気軽に「かわいい」と素直に興味を持ってくれれば良いなと思います。あとから意味を知ってより価値を見いだしてくれればうれしいです。また、丁寧に作られていて長く使えるものも多いので、ギフトとしてもいいかもしれません。
私自身、20代の時はせかせかしていて、気張っているときもありました。
こだわりの詰まった日用品を使うことで生活が豊かになり、生活の中の行為に向き合う時に気持ちが上向きになるような使い方をしてくれれば良いなと思っています。

伝統工芸を知らない人にもおすすめな商品

銅製の玉子焼鍋

銅で作られているプロの料理人も愛用する中村銅器製作所の銅玉子焼鍋という商品です。熱伝導がとてもよくて、料理が苦手な方でも、とろっとしたふわふわの卵焼きが出来あがります。卵焼きだけではなく、ウインナーなんかもパリッと美味しく焼けますよ。料理が苦手な方でもこの卵焼き器があれば自炊も楽しくなるかもしれません。使い込むほどに油が馴染みどんどん自分だけの道具に育っていきます。 大切に長く使っていただきたい商品です。

未来への第一歩

これからの日本の「モノづくり」をどのように伝えていきたいですか?

大森さん
今後の課題として、伝統工芸や地場産業をどのように未来へ繋いでいくのかがあります。
私たちが一緒に仕事をさせていただいている職人さんたちにはやはり高齢化の問題や跡取りがいないことなどの問題はあります。昔ながらの伝統工芸や地場産業の今を守っている方もいる一方で、新たに興味を持っている若い方がいらっしゃることも事実です。とてもセンシティブな問題ではありますが、今後何らかの形でこの課題に取り組んでいければと思っています。

取材を終えて

大森さんは伝統工芸は一言でいうと「ちょっと生活が豊かになるもの。」と仰っていました。20代である筆者も生活に向きあうという点で伝統工芸や地場産業を知っていけたら良いなと思いました。とりあえず、早急に銅玉子焼鍋は買います(笑)。取材のご協力ありがとうございます。

【今回お話を伺ったのは】
株式会社リアルジャパンプロジェクト 大森さん
会社住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-13-18
ショールーム住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-12-13アドス御苑マンション1F
リアルジャパンプロジェクトHPはこちら
リアルジャパンプロジェクトストアサイトはこちら

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