本は読むだけで終わらせない!新店舗の展開を続ける書店が提案する「リーディングライフ」とは?

2018 / 05 / 29
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

天狼院書店「Esola池袋店」STYLE for Biz 店長 木村 保絵さん

ネットで簡単に本が買える時代になり、書店で本を買う人が減ってきているとよく耳にします。そんな時代にあって、新たな店舗を勢力的に展開する書店があるようです。なぜ新たな書店を展開し続けるのかその理由を探る為に、天狼院書店「Esola池袋店」STYLE for Bizの木村さんにお話を伺ってきました。天狼院書店は書店でありながら、本を販売したその先のことを考えていました。

木村保絵さん プロフィール
【出身】
北海道 函館市
【経歴】
大学卒業後、フィリピンでNGO団体に所属し2年間活動したのち、帰国。
地元・北海道で国際交流センター職員やラジオ局のパーソナリティの仕事を経て、2014年に上京。
知人会社での事務仕事を経て、現在は2018年4月に池袋にオープンした「天狼院書店 Esola池袋店 STYLE for Biz」の店長を務めている。

思わぬ本との出会いがある

店舗で本を買うことのメリットはなんですか?

木村さん
この本が欲しいということがあれば、ネットで調べて通信販売で購入する方が楽だと思います。ただ、何が欲しいかもわからないという状態で書店にくる方が多いです。実際に悩みがあって、本で解決をしたいのだけれど、そもそも悩んでいるからこそ、ネットで何を検索していいのかキーワードすらわからない。

そんな時は書店に来てくれたほうがいい気がします。検索できないものを探す、ということに加えて、検索で探す時って自分の想像の範囲の世界でしか探すことが出来ないと思います。だからこそ、思わぬ出会いがあることを期待して書店に足を運んでくださる方は多くいらっしゃいます。

悩みを解決しようと意識を高くもった方もいれば、何から手を付けていいかわからないから本屋に来てみたという方は様々です。天狼院書店ではそういった本を探しに来た方々に対して話しかけてみることをしています。特に私たちの本屋は、セミナー教室も開催していたりするので、本を探しにきたのか、たまたま入ってきたのかお客様の目的に合わせて会話をしていきます。

本を読み終えて、その先の行動を提案する「リーディングライフ」

天狼院書店はどんな思いでつくられたのですか?

木村さん
「リーディングライフをご提供する」ということがコンセプトとしてあって、本を読んだ後のその先を考えています。例えば、写真の撮り方について触れた本を手に取る時って、「私も上手に撮りたいな。」と未来の自分を想像すると思うんです。

でも想像した未来の自分にその本を読み終えたらなれるかといわれたら、そんなことは決してないですよね。本だけで考えてしまうと他の本を読んだりだとか読み込むということが必要になってきます。だったら直接プロのカメラマンに教えてもらう方が想像した未来の自分に近づくことが出来ます。天狼院書店では本を読むだけでなく、体験をする場も提供しています。

書店が衰退してきている世の中で天狼院書店は本屋として何を「本」販売していけるかを考えました。「本」自体を再定義しようということを、2017年の夏に行いました。結論からいうと、お客様にとって有益な情報を、本として捉えて販売しようと考えました。

今はインターネットが普及して情報が溢れていますが、それ以前の方々って何かわからないことがあったとき、情報を求めて本屋に行って調べるということをしていたと思うんです。

一見すると、インターネットが普及したことで、情報発信の場として本屋の役割が薄れてきてしまっているように見えます。しかし、本屋がお客様に有益な情報を発信するということは、変わってはいけない事実だと考えて「本」を再定義しました。もちろん紙の本は大事にしていくんですが、天狼院書店では情報の提供の仕方のバリエーションを増やしていこうと考えました。

本を売ること以外の発信の方法があるんですね。

木村さん
例えば、プロカメラマンを呼び、写真の撮り方教室を開いたり、本の理解を深める為に、著者の方に直接お越しいただいてトークイベントを開催しています。更に、それを録画や録音をして、遠くにお住まいの方に向けて発信もしています。

その他にも、教室で開催した内容を文字に起こしてメルマガでの配信をしています。どの情報をどんな形で享受するのかは、お客様に選んでいただいています。本屋は、その代りにどんどん新たな情報とそれを得るためのパッケージを用意していこうという考えが天狼院書店にはあります。

「本」の魅力を教えてください。

木村さん
自分の要素として取り入れられることです。最近では、色んなコンテンツが出てきて短い時間で消費出来るものが増えてきていますよね。ネットの記事やゲームとかに熱中してしまうと、時間はそっちに取られてしまう。

動画やゲームって、本のように文字だけでなく音楽ものせられるので、一度で得られる情報が多いです。若い人たちがそういったものに魅力を感じてしまうのは、自然な流れだと思います。しかし、本にはいろんな大人たちが試行錯誤して培ってきた、その人なりの答えのようなものが1冊にまとまっています。

だからこそ、自分が経験していない事でも、要素として取り入れられることができることは本の魅力です。また、同じテーマの本を何冊か読んでいくと基礎となる軸が見えてくるんです。そのうえで、何か新しいことを発見したり、自分の心に刺さるようなことを選んでいけると思います。どうしても本は、「読んで終わり」だと消費しているだけになってしまうので、読んだ後は書かれていることを実践していって欲しいです。

取材を終えて

ネットで情報を素早く得ることは決して悪いことではないけれど、時間をかけて本を読むことで、自分自身の知識として残りやすいことを木村さんの話を伺って感じました。また、本も「読んだら終わり」ではなく、本で得た情報を実際に使ってみることで、知識を定着させていくことができるそうです。私自身、本を読み終えただけで満足してしまいがちなので、気を付けます。

【今回ご協力いただいたのは】
天狼院書店「Esola池袋店」STYLE for Biz 木村保絵さん
所在地 〒171-0021 東京都豊島区東池袋1-12-1 Esola池袋2F
電話 03-6914-0167
営業時間 10:30〜21:30
天狼院書店 公式サイトはこちら
天狼院書店「Esola池袋店」STYLE for Biz 公式ページはこちら
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

PICK UP