「リーダーシップの見つけ方」~失敗の連続から分かった社長業とは~

2018 / 05 / 22
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大成樹脂工業株式会社 代表取締役社長 松岡良彦さん

学生の頃は人前に立ったり、行事や活動のリーダーになるチャンスが多かったのではないでしょうか。しかし、学生の頃の「リーダーシップ」と社会人での「リーダシップ」は同じでは上手くいかないと思います。本当の意味でのリーダーシップとは何なのか。今回は文京区でプラスチック製品のモノづくりを行っている大成樹脂工業株式会社で代表取締役社長を務める松岡良彦(まつおかよしひこ)さんにお話をお伺いしました。

松岡 良彦(まつおか よしひこ)さんプロフィール
早稲田大学商学部卒業後、新卒として、東芝機械に入社
その後、東レ株式会社に転職し、約12年間の勤務のうち、
英国、ドイツで約6年の現地法人勤務を行う。
36歳の時に退社し、現大成樹脂工業㈱に父の後継者として入社。
41歳の時に社長就任、現在に至る。

社長業は失敗の連続

松岡社長の今までの経緯を教えてください

松岡さん
僕は初め、皆さんもよく知っている就職人気ランキング上位に入るような、某大手化学品メーカ―に12年間勤めていました。そこでロンドンとフランクフルトの現地に約6年務めさせていただきました。もともと海外で働きたいという希望を伝えていたので、その希望も叶い、素晴らしい上司にも恵まれ、海外要員として順調に会社員生活を送っていました。ところがこの会社を経営していた父から「会社を継がないか」と言われました。当時僕がどのように決断に至ったかというと悩んだ末、「社長をやってみたい」と素直に思ったことが自分の中で大きかったためです。決断したのは36歳の時。会社を辞めて、社長になったのは41歳の時でした。

社長になられてからの苦労はどのようなものでしたか?

松岡さん
今振り返ると1番苦労したことは社長としての「リーダーシップ」を見つけるまでが大変でした。初めは「社長なんだから」「僕が引っ張っていかなければ」という思いが強く、とにかく俺がやるから後ろをついてこいというように、行動していました。このやり方を僕は【コンボイトラック型リーダーシップ】と名付けたのですが、これが大失敗しました。次に試みたのが、「みんな頼むよ」というような形で【お願いランキング型リーダーシップ】をやりました。これもまた大失敗し、最終的に今は【オーケストラ型リーダーシップ】を取り組んでいます。オーケストラの指揮者のように、工場で働いている人も生産管理の人もそれぞれが気持ちよくいい音が出るように声をかけるようなリーダシップにたどり着きました。オーケストラ型になり、自分も楽になりましたし、仕事も円滑に進むようになった印象があります。

最終的な目的のための土台作りを

社長が実践されている社内での活動はありますか?

松岡さん
5S活動をしています。もともとは大手自動車メーカーなどで実践されている活動で、大成樹脂工業でも昔から行っていました。
しかし私が社長になり、本気で活動しようと思い「本気の5S活動」として始動しました。

5Sというのは日本語の【整理・整頓・清掃・清潔・しつけ】の頭文字をとっています。製造業であれば社員にしっかり理解してもらう必要のあることだと思っていて、単純に子どもの時から言われてきていることだと思います。ただ、当たり前のことを会社で活動している訳ではなく、これがすべて行えるようになり、初めて良いものが出来るのです。良いモノづくりをするためには、その日の気分で5Sのどこかが抜けてしまっていたり、やらないのであれば活動ではありません。

5Sのそれぞれの意味を教えてください。

松岡さん
整理と整頓
日本語の使い方と会社での伝え方は違うのですが、整理はいるものといらないものを分ける事。整頓はいらないものを捨てる事。と伝えています。

清掃
身の回りのものや職場をきれいに掃除をして、いつでも使えるようにすること。清掃をすることで、製品にゴミが入るなどのリスクも防げます。

清潔
整理・整頓・清掃を維持し、誰が見てもきれいでわかりやすい状態に保ち、きれいな状態を保つことです。また、対お客様で仕事をする際、自分の身なりが不潔であってはいけないので整えましょうと伝えています。

しつけ
決められたルールをしっかり守ることです。

これらすべてを社員一人ひとりが理解し、徹底することでいいモノづくりに繋がっています。

なぜ5S活動を行おうと思いましたか?

松岡さん
大成樹脂では利益を生むピラミッドの土台づくりとして5S活動を始めようと思いました。
会社の利益が出来上がっていく過程で、まず初めに会社のルールを守ります。そのうえで5S活動を行います。5S活動が出来たら、次に無駄取りを行います。そして最後は知恵を出します。
このピラミッドが出来上がると最終的に利益に繋がっていくと思っています。
会社の最終的な目標は、利益を生むことです。その利益は社員に還元されて、社会に還元されていきます。ただ還元するためには利益を生まなければいけません。そのため、社員が意識できるように活動として取り入れています。

取材を終えて

「初めは失敗の連続だった」と言う松岡社長。日々勉強し、様々なことを試みながら方法を探していくことは私たち20代が挑戦していくべきことなのだと感じました。失敗すれば学びが増える。よく失敗を恐れてはいけないといいますが、本当にその通りだと痛感しました。取材のご協力ありがとうございました。

【今回お話を伺ったのは】
大成樹脂工業株式会社 代表取締役社長 松岡良彦(まつおかよしひこ)さん
本社 〒112-0011 東京都文京区千石4-21-1
創業 昭和38年2月
代表取締役社長 松岡良彦
営業品目
(1)プラスチック射出成形品の製造
(2)電機/器具類の製品組立
(3)プラスチック射出成形金型の立ち上げ
(4)プラスチック製品のデザイン
大成樹脂工業のHPはこちら
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